千葉県知事 森田健作 様
全教千葉教職員組合
中央執行委員長 高橋 成悟
3・11東日本大震災から7ヵ月が経過しましたが、震災からの復旧・復興は進んでいません。人災である福島第一原発事故も依然収束のめどがたっていません。県内各地で発生した液状化による影響も少なくありません。
千葉県は5月補正予算で震災の復興・復旧のために液状化対策78億円を含む430億円の予算を組みましたが、まだまだ不十分です。
とりわけ放射能被害から子どもを守るための対策は非常に遅れています。教育の現場では、いまだに正確な情報も知らされず、また除染対策も行われない状態が続いており、登下校、給食、プール、体育や運動会などさまざまな教育活動で直接的な影響が出ています。校庭の除染などは、市民や親、教職員のボランティアで行っているのが現状です。また、柏市私立幼稚園協会は除染費を親に負担要求し、市民からの批判が出ています。
震災、放射能被害からすべての子どもたちを守るために、行政の果たす役割は大きくなっています。 つきましては、すべての子どもたちを震災や放射能の被害から守るために、以下の要求をしますので、誠実で速やかな対応を求めます。
1,学校施設、通学路、公園をはじめ県内全体の線量調査と除染を緊急に行うこと。また、地面からの再浮遊を防ぐための除染を実施すること。
2,すでに独自に除染を行った学校等に対しては、それにかかった費用を負担すること。
3,内部被ばくの調査、定期的な健康診断と治療を行うこと。
4,教室など教育施設への空気洗浄機能付きエアコン設置の費用を負担すること。
5,学校給食をはじめ食品の安全確保に万全を期すこと。自治体が給食食材の線量調査のための機材を購入する際は、費用を県が負担すること。
6,上記(1~5)にかかる費用は、千葉県として東電に支払を請求すること。
7,プールの安全対策、代替プールの確保をすること。
8,私立学校の修繕等に対する費用を負担すること。
9,返済不要の「給付型奨学金」を創設すること。
10,原発推進教育を行わないこと。
以上
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