2010年4月27日火曜日

森田知事定例記者会見概要
    【知事就任1年及び新年度を迎えて】

(知事)

 おはようございます。早いもので、千葉県知事に就任してから1年がたちました。振り返ってみますと、昨年4月の就任会見のとき、私は「この千葉をもっともっと元気に、そして明るく、日の当たる県に、また堂々と中央に物を言える県にしたい。私たちにはそれだけの実力がある。そして、県民の皆様とともに、また、県の職員の皆様とともに、この千葉をまさしく日本一にする」と申し上げたことを思い出します。

 そして、昨年度は、県民の皆様にお約束した施策に全力で取り組んでまいりました。

 例えば、「アクアラインの料金引下げ」でございます。この通行料金の引下げは、千葉県のポテンシャルを開花させるためにも絶対に必要であると信じておりました。そして、料金引下げの社会実験を開始してから8カ月が経過しましたが、今年2月までのアクアラインの交通量は、前年と比べ、全日では1.5倍に増加いたしました。特に2月の平日の大型車は2倍に増えました。

 このほかにも、南房総の観光客の増加や木更津市への大型のアウトレットパークの進出が決まるなど、本県の地域経済の活性化に結びついてきたのかなと思っております。

 また、昨年11月に実現した北総鉄道の運賃値下げの合意をはじめ、私学助成の引上げや教育振興基本計画の策定といった教育の充実、特別養護老人ホームの整備による高齢者福祉対策などを進めました。

 そして、昨日から本格運用が始まった移動交番車の開設による安全・安心対策など、県民の皆様へ目に見える結果を示すことができたのではないかと思っております。

 このほか、夏の観光キャンペーンを皮切りに、秋、そして早春のキャンペーンや百貨店・直売所等における農林水産物の千葉県フェア開催などで、自ら先頭に立って宣伝してまいりました。

 その結果、東京キー局で千葉県のPR情報が取り上げられた番組が何と300件を超え、前年度に比べ、約3倍に増加したと聞いております。これもひとえに千葉に力があり、県民の皆様や関係機関の方々、そして県庁職員のチームスピリットで取り組んだ賜物であると思います。

 この1年間は、私の信条である「絶対にあきらめない」、この気持ちを持って、何事にも取り組み、充実した年であったと思います。

 しかし、また、県政への信頼を大きく損なった県庁の不正経理問題もありました。3月末まで熱心に審査いただいた不正経理調査特別委員会からの報告書も、過日、委員長から議長へ提出されたと伺っております。

 今後は、これら議会の皆様や県民の皆様方からいただいたご意見やご提言を真摯に受け止め、再発防止策を着実に実施することにより、県民の信頼を一日も早く回復させたいと思っております。

 さて、今年度の抱負でございますが、去る2月定例県議会で私が知事に就任してから初の総合計画、「輝け!ちば元気プラン」が提案どおり可決され、正式に決定いたしました。また、これとあわせて、「千葉県行政改革計画・財政健全化計画」も決定いたしました。今年度は、まさに実行の年でございます。

 この総合計画の基本理念は、「くらし満足度日本一」でございます。千葉県の可能性を最大限に生かし、各分野で日本一を目指す県政運営を進めてまいります。

 特に力を入れたい、あるいは重点的に進めていきたい主な取組みについて、ご説明申し上げます。

 まずは、子育て世帯の経済的負担の軽減を図るため、子どもの医療費助成の対象拡大や待機児童の早期解消を図るための保育所の整備を進めます。そして、道徳教育も含め、こうした「千葉の未来を担っていく子どもの育成」については、引き続き力を入れてまいりたいと思っております。

 また、安全で安心して暮らせる社会づくりを目指すため、昨日から15台の移動交番車を本格的に運用しております。各種相談や届出の受理、登下校に合わせた子どもの見守り活動などを行い、地域の実情に沿った情報発信や事件事故の抑止活動等を展開いたします。今後は、その効果を検証しながら、拡充していければと思っております。

 今年度は、千葉が大きく変わる年でもございます。先月28日から成田国際空港の年間発着枠がこれまでの20万回から22万回に拡大され、中東地域路線が開設されて、国際航空ネットワークが拡充されました。そして、7月17日には「成田スカイアクセス」が開通し、都心と成田国際空港が最短36分で結ばれるようになります。

 また、アクアラインについても、県内の物流や観光振興にもよい影響が出ております。これらの効果を活用し、「光輝く千葉県づくり」を実現していくため、3月に策定いたしましたアクアライン活用戦略の「行動計画」により、観光の振興や拠点地域の整備、企業立地の促進などに積極的に取り組んでまいります。

 そして、これらの取組を本県経済の活性化や地域の振興につなげてまいりたいと思っております。

 また、千葉県にとって一大イベントである「ゆめ半島千葉国体」が9月に、そして全国障害者スポーツ大会である「ゆめ半島千葉大会」が10月に、それぞれ開催されます。全国から多くの方々が来県されますので、最高のおもてなしの心でお迎えしたい。そして、選手の皆様に、「千葉に来てよかった」と言われるような大会を目指していきたいと思います。

 この両大会は、千葉県の魅力をアピールする大事な機会でもございます。私も先頭に立って、一生懸命PRしてまいりたいと思います。

 このほかにも、千葉の魅力の戦略的な情報発信や、県民の皆様の健康にかかわる医療対策などの取組みを進めてまいります。

 観光もそうでございます。それから国体もそうでございます。おもてなし、言うなれば、一番大事なことは、笑顔のおもてなしでございます。よく来てくださいました、また、どうぞという気持ち、それと同時に、私は何度も申し上げておりますが、どんなおいしい食べ物を食べても、どんなすばらしい景色を見ても、ちょっとというときにお手洗いに行って不潔だったりしたら、もうそこですべてがパアになってしまいます。ですから、私は何としてもお手洗いは清潔に、そして笑顔を忘れずに、例えばお手洗いで申しますと、女性のお手洗いは1.5倍にしようと。それは、去年の6月の補正、そして今回2月の予算でも計上いたしました。4月に、国体の会場と各地のそういう観光地、また施設を、まずお手洗いはきれいかな、駐車場整備はできているかな、そういうのを抜き打ちに視察してまいりたいと思っております。

 また、新たな年度のスタートでございます。本年度も県民の皆様と力を合わせて、日本で一番暮らしやすいと感じ、誇りに思える千葉県を実現してまいりたいと考えております。

 どうか、今年度も皆様方のご支援、そしてご協力をよろしくお願い申し上げます。
 

日時 平成22年4月2日(金) 10時30分~11時13分




東京新聞の特集「森田知事就任一年」への私のコメント
    ───小松実ブログ───



 「森田知事就任一年」ということで、東京新聞が特集を連載し、今日の紙面で「各会派の採点」と称して、県政の評価について、県議会各会派の代表のコメントを載せています。

 自民党は「合格点」、民主党は「政策は及第点」、公明党は「80点」、市民ネット・社民・無所属は「評価に値しない」。

 日本共産党県議団を代表しての私のコメントは「つけようがない」との見出し。
 紹介されている私のコメントは以下の通り。

 「県内財界に直結した大手企業最優先の県政運営と、教育の反動化を強めているのが大きな特徴だ。自らの政治資金疑惑を清算できていないから、不正経理問題を正すこともできていない。

 アクアライン料金の値下げ費用の半分は国だが、半分は本来なら県民のために別の目的に使えた。子どもの医療費や私学助成の拡充も県民世論に後押しされて実現できたこと。目線を県民の暮らしの実態にもっと近付けてもらいたい。」

 私の話したことが、極端に短くカットされ、しかし要領よく、ほぼ正確にまとめられていました。

   << 作成日時 : 2010/04/07 23:08 >>
 

2010年4月24日土曜日

森田知事 定例記者会見概要
  ( カジノ構想を抜粋)

(記者)

 ありがとうございます。今朝、既に一部報道でありましたが、千葉県がカジノ導入を検討するということですが、その趣旨や目的ですとか、構想内容、具体的に進み出しているものがありましたら、お願いします。

(知事)

 成田空港は国際空港としての、まず、より一層の魅力アップ。地元成田を含めて、雇用、経済も含めて、これは何としても頑張っていかなきゃいけない。それともう一つ、羽田との差別化も含めて、カジノ、私が考えているのは、外国人の旅行者に限ってのカジノ、これは国際空港としての魅力アップにもなりますし、もうそろそろ議論をしてもいいんではないかなと、議論のテーブルに上げてもいいんではないかなと、私はそのように思っています。
 ですから、これはもうすぐこうする、ああするという問題ではございませんが、とりあえず、財界の人たち、また、もちろん地元関係者、いろんな団体の方から、そして政治家の方々のお話もいただきながら、そうだと、こういうのもいいじゃないかと、そういうような機運が高まってきたならば、そういう検討会も含めて、考えたいなと、そのように思っております。

(記者)

 一部、県庁内に研究グループを設けるというようなお話もあったのですが、これは実際、これをつくるおつもりは。

(知事)

 このカジノ構想というのは、緊急プロジェクトチームの委員の皆さんからも出た案でございますが、私は私なりに考えていまして、先ほど言ったとおり、カジノのいろいろなやり方があると思うのでございますが、私は外国人旅行者に限って、まずやったらどうだと、そういうような考えを持っています。
 しかし、今すぐにそういうプロジェクトがとか、そういう検討会とか置くというよりも、まず、この考え方、またどのような形がいいのかということの議論を深めたいと思います。そして、周りが、もうちょっと精査して、こういうこともあり得るんじゃないかと、そういう機運が高まったならば、県庁内に検討会か、そういう何かしらの形をつくりたいなと、そのようには思っております。そのためには、いろんな方からの意見を聞きたいと、現段階ではそう考えております。

(記者)

 成田関連ですが、この28日から成田で20万回から22万回に年間の発着枠が拡大されます。また、成田空港会社の方で3年後までに発着回数枠を27万回に増やすという計画も出されました。こうした今後の成田の容量拡大に向けた県としての姿勢を改めて聞かせていただけますか。

(知事)

 何としても容量拡大、これは地元皆様に対して丁寧に説明していただいて、地元の皆様が同意していただく、これはまず基本的に大事なことだと思っております。
 それと、容量拡大をするということは、より一層、成田が国際空港としての基盤を持ち上げることでございますから、これは大変いいことだと。それと同時に、先ほど言ったように、いかにその容量拡大を経済のほうに結びつけていくか、どういうアイデアがあるか、国からこう言われたからこうしよう、ああしようじゃなくて、私たち千葉県が、また地元がそういうことを提言し、また考えて、そして国に持っていかなければならない、そのように思っています。

(記者)

 先ほどのカジノの件ですが、千葉市議会もカジノ誘致議員連盟というのができまして、過去にも県議会でカジノを推進する議員連盟みたいなものがつくられたと。今はないようですが、今後、政治家に県としてどういう働きかけするとか、もし考えがあれば。

(知事)

 県議会、市議会においてもそういう動きがあったということは、私も承知しております。ですから、ここで外国人旅行者に限ってどうだとか、それは日本人にも門戸を開いた方がいいんじゃないか、いろんな意見が出てくると思うんです。これは先ほど言ったように、より一層、成田国際空港が魅力アップにつながる。(外国人旅客が)年間800万人いらっしゃるわけですから、そういう人たちに成田もこういうものがあるじゃないかと、言うなれば、サービスだと思うんですね。それがまた、羽田との差別化にもつながるんではないかなと、そのように思っています。
 ですから、そういうことも含めながら、これから、たしか千葉市議会だよね。熊谷市長にも連絡をとって、実際にどのように動いているのか、どのような意見があるのか、そういうことも聞きたいし、また、県議会のほうでもそういうことが過去にあったならば、そういう先生方のお話も聞くと。経済界、これも大事でございます。そして、地元の方々のお話も賜りながら議論を深めていきたいなと、そのように思っています。

(記者)

 知事はゴールデンウイークにアメリカとブラジルを視察に行かれるようですが、ラスベガスも行かれますか。

(知事)

 僕はラスベガスへは前に行ったことがあるんですよ。今回は、姉妹都市でございますからウィスコンシン州へ行きますけど、ラスベガスには行く予定ございません。

(記者)

 日程に組み入れるとか。

(知事)

 前に行きましたからね。飛行機を待っている間、例えばスロットマシーンやったり、ちょろちょろしているというのは、ある意味で、時間つぶしになって非常におもしろかったという気持ちはあります。ラスベガスというところは、初め賭博場のこういう栄えたところなのかなという間違ったイメージを持っていました。実際に行ったら、エンターテイメントなんです。舞台あり、劇場あり、もちろんそういうカジノもありますけども、何かものすごく華やかで、あそこへ行くとわくわくする部分もあるんですね。
 これからどういう議論が出てくるかわかりませんが、そのように成田空港も含めて、そういう夢のある、言うなれば、エンターテイメントのまちづくりというのも考えの一つなのかなと、そのように思っております。

(記者)

 カジノに関連してですが、他県でも最近だけでも神奈川とか、和歌山とか、沖縄とか、そういうようなところに呼びかけていろいろ検討しているようなんですけども、こういったところと連携をしていくのか、それともそういうところはライバルで距離を置いて、千葉独自に検討されていくのかということをお伺いしたいのですが。

(知事)

 千葉県の場合は、成田国際空港というものもあるわけですから、日本の表玄関でございます。それから発想して物事を話しているところでございます。しかし、他県でもそういう話が出たり、また沖縄でもどうだという話も出ているところでございますから、ぜひ、そういうところの首長さんなんかのお話で、どのような形を考えているんだろうかと。また、それに対して、今までどのような意見が出ているだろうかと、これも勉強させていただきたい。そして、連携できるところがあったならば、これは連携していきたいなと、そのように思っています。

(記者)

 関連してですが、先ほどラスベガスのイメージみたいなものを語られたと思うのですが、こういう議論をすると必ず青少年への影響だとかということで議論される方もいらっしゃるかと思うのですが、そういった見方とか考え方については、今のところ、どのように思われていますか。

(知事)

 どうしてもそういうものは、そういう闇の社会が何だかんだという議論も出てくるんでございます。ですから、それは十分に気をつけなきゃいけないし、また、しっかりと考えていかなきゃいけない。ですから、私が今言ったのは、外国人旅行者に限ってのカジノと、こういうふうにまず一つずつ精査し、やっていったならば、私は問題ないんではないかなと。事実、世界でも、最近はシンガポールでもカジノもできたわけですし、お隣の韓国でもあるし、マカオでもあるわけですから、そういうのを十分に参考にしながらいくならば、そういうものは防げるんではないかなと、そのように思っております。

(記者)

 よろしくお願いします。カジノの件について伺いたいんですが、以前、東京都の石原さんも構想は上げたのですが、法整備が整わないということで断念された経緯もあります。今の刑法の仕組みの中では、かなり難しい点があるかと思うんですが、この法律の規制というか、壁のようなものは、どのように切り込んでいかれますか。

(知事)

 法律からいくと、難しくて、これはやめちゃおうという言葉が先走っちゃうんでございますけども、確かに東京の石原都知事が非常に熱心でございました。最後は法的なものが非常にバリアになっちゃったんだと思うんでございますけども、聞くところによりますと、これは民主党もカジノということに関して非常に関心がある。実際にどうなのかとお考えになっている等も聞いております。ですから、法律問題は別として、まず、私たちがこういう構想において、このようにやりたいんだと、私たちが一つの考え方、また意見、そういうものをまとめて国の方にもご理解をいただいて、その中において、今度は法律問題をどうするんだろうと、そのようにしてまいりたいと思います。

(記者)

 例えば、自治体によっては特区制度を使って申請をしたりという手段をとっているところもあったりするんですが、今、何か知事のお考えはありますか。

(知事)

 実はその特区も考えています。それは私の考えの中にも一つあります。だから、どういう形がいいのかなと。特に空港の周りには、そういう意味では十分な土地はあるわけですから、でも、これ、一つ間違うとまた大変なことにもなってしまいますし、これは慎重の上にも慎重を期しながら、もし議論が深まるならば、進めてまいりたいなと、そのように思っています。

(記者)

 カジノのことで1件お尋ねしたいのですが、まず外国人の旅行者からということですが、その理由をお聞かせ願えますか。

(知事)

 初めからすべてに門戸を開放するとなると、先ほど言ったように、いろんな問題が起きてくるんじゃないかなと。例えばシンガポールは、開放しました。ただ、上限を決めていて、これ以上負けたら、もう退席しなさいよと、そのようなこともやっております。ただ、日本の場合はカジノというものに対して、簡単に言えば拒否反応もあります。ですから、まずは国際空港の一つの魅力アップとして、先ほど言ったように、私もラスベガスに行きました。ちょっとの間に、スロットマシーンをやるのも楽しかったです。そんな馬鹿みたく負けることもないですし、そういうことも含めて、まず外国旅行者に限ってやってみて、その成果を見ながら、だったら、もう少し門戸をこうやって広げても大丈夫じゃないかとか、こうやったらどうじゃないかと、そういうふうに持っていった方がいいと思います。初めからどーんとやると、想像しなかったことが起きた場合に困るなと、そのように思っています。

(記者)

 現時点では、空港のあたりにつくることをお考えなんですか。

(知事)

 これは、空港の中か、空港外かわかりませんけど、でも、できるならば空港に近いところと思っております。

(記者)

 カジノの件で重ねて伺いたいのですが、先ほど連携できるところは他県とも連携したいというお話をなさったかと思いますが、具体的に神奈川県の松沢知事などは来年度にも沖縄、和歌山と共同研究会を発足させるような話もしていらっしゃるかと思いますが、例えば、知事にもそういう具体的なアプローチがあったのかということが一つと、今後、あったらどうお答えになるのか。

(知事)

 そのことに関しては、私のところにはアプローチはございません。それと、例えば、神奈川県とは、千葉の場合は国際空港を持っているということで、ちょっと視点が違うところもあるのかなと、そのように思いますので、しかし、先ほど言ったように、他県のそういう考え方、また、どのような形態がいいのか、またそれに対する意見はどういう意見が来ているかということは勉強させていただいて、その中において共通の認識があるならば、もちろん連携してまいりたいなと、そのように思っています。

(記者)

 カジノというこういう遊技場を設置するとなると、地元住民の方からの反発も考えられますが、神奈川県では県民アンケートのような調査もしていらっしゃるかと思いますが、そういうことを今後考えていらっしゃいますか。

(知事)

 これは、これからの問題でございますけども、例えば、先ほどご質問があったように、空港内に外国人旅行者に限ってやるんだったら空港内でやるのかとか、いろんなことが出てくると思うんですね。これが実際に地元、政経済界も含めて、非常に盛り上がって、こういうことも、今、議論してもいいんじゃないかと、考えてもいいんじゃないかと出てきたならば、最終的には検討会もやって、皆様のお考えもぜひ聞きたいなと、そのように思っております。

(記者)

 最後に一つだけ、このカジノ構想というのは、そもそも知事の中で、いつごろ、どういうきっかけで思いつかれたのか。

(知事)

 私、ラスベガスに行って、ああそうかと。私も認識を、さっき言ったように、偏見だったですね。ラスベガスって、ちょっと昔は怖い感じを受けていたんですけども、それこそ親子で楽しめるエンターテイメント、舞台もあり、映画もあり、劇場もあり、食事もでき、言うなればエンターテイメントの街だと。その中にカジノもある。実際、私はカジノを見ていても、そんな怖いこともなかったです。ですから、これは、ああそうかと。こういうような形だったならば、国際空港としてならば、やり方によっては羽田との差別化にもなるし、成田空港の魅力アップにつながるんじゃないかなと、この数年前、何となく、そういうことがいいんじゃないかなという気持ちを持っておりました。

(記者)

 一つだけ確認ですが、ラスベガスに行かれたのはいつですか。

(知事)

 7~8年前です。

(記者)

 そのころからちょっと構想は……。

(知事)

 そのときは、構想はあまり……。思っていたところと全然違うなという考えを持っていました。事実、自分が知事に挑戦しようと思ったときに、そういうのも、それは雇用も含め、経済効果も含め、やり方によっては明るく楽しいまちづくりもできるんじゃないかなと、そう思ったんですね。


日時 平成22年3月25日(木) 13時30分~14時01分

2010年4月22日木曜日

知事定例記者会見概要(不正経理部分を抜粋)

(記者)

 おはようございます。不正経理の問題について2点ほど聞きたいと思うんですが、県議会の調査特別委員会が終わりに当たって、このまま幕引きになるようなことはいけないのではないかという意見がある一方で、ここらで一つの区切りをつけてという意見と2つに分かれたのですが、その辺のことについて、知事はどのように考えていますか。

(知事)

 まず、不正経理、皆様もご案内のとおり、大変前から、これは慣行的なものがあったりとか、いろんなものがございました。大病で言うならば、大きな患部はとれたと思っています。でも、例えば、それだけの大手術したわけですから、どんな名医でも、さあ、もう手術したから明日から走れるぞということはないと思うんですね。必ずその後に薬も飲まなきゃいけないだろうし、リハビリもしなきゃいけないだろうと。そういうことは必ず出てくるものでございます。ですから、今回の不正経理問題において、その後、多少いろいろ出てきたこともありますが、まずぴちっとコンプライアンスを周知徹底をさせて、起きないようにやっていかなければならない。また、そういう上において、外部審査、そういう先生方の目もしっかりと入れてまいりたいなと、そのように思っております。
 打ち切りと、その言葉だけを見ると乱暴にも聞こえますが、とりあえずはそういう形で来たと。でも、絶えず後ろ向きだけではなく、おれたち前にもっともっと進まなきゃいけないよという気持ちも持てよということが含まれているのかなと、そのように思っております。

(記者)

 重ねて、再発防止策などについて、議会の答弁であったりとか、個々の集中調達システムとか、そういったことがプレスリリースされたりしているのですが、まとまった形で県民に、千葉県はこのように変わりましたということをお知らせする必要があるのではないかと思うのですが、そういったことはお考えですか。

(知事)

 担当部局、ありますか。

(職員)

 これまでも再発防止策は順次、いろいろやってまいりましたので、これからも順次と申しますか、丁寧にやっていきたいと思っていまして、これまでもまとまった形ではないかもしれませんが、きちっとご報告や公表はさせていただいていますし、議会の場でもずうっとご報告させていただいていますので、まとまった形ということでは考えておりませんが、例のコンプライアンスの基本指針と基本計画というのをつくらせていただきましたので、まずはそういう形で全体像はお示しをできるかなと。


日時 平成22年4月2日(金) 10時30分~11時13分

2010年4月21日水曜日

「千葉県教育振興基本計画」の撤回を求める声明
              2010年4月9日
              日本共産党千葉県議会議員団

一、3月23日の千葉県教育委員会会議で、「みんなで取り組む『教育立県ちば』プラン(千葉県教育振興基本計画)」が策定された。この計画は、今年1月の「千葉県の教育を元気にする有識者会議」の提言を踏まえて策定されており、森田知事の特異な歴史観を千葉県の教育に持ち込むものである。これはとうてい容認できるものではなく、わが党は計画の撤回を強く求めるものである。

一、森田知事が、アジアへの侵略戦争を「正義の戦争」と描く歴史教科書の採択を画策している「日本教育再生機構」の代表委員を務めていること、その団体の同じ役職にある人物を県教育委員に任命したことを、日本共産党は厳しく批判してきた。先の県議会で知事は、南京大虐殺や日本軍「慰安婦」について「事実かどうかいろいろな考え方がある」などと答弁したが、わが国の加害の歴史的事実を認めず、他国を侵略した過ちへの反省の立場も示さないこうした姿勢は、絶対に許されるものではない。

一、その知事の肝いりで設置された「千葉県の教育を元気にする有識者会議」で、戦後教育を「自虐史観にたった教育」などと攻撃し、その戦後教育が子どもたちから誇りや元気を奪ったなどと誹謗する逆立ちの議論が行われたことは、由々しい問題であった。同会議の提言は、そうした議論にもとづいて「愛国心」「道徳教育」「親学」などをことさらに強調したものであるが、その内容は今回の基本計画にそのまま引き継がれている。基本計画が太く打ち出した「国家や郷土にたいする誇り」等々の教育目標が、日本の侵略戦争を認めず、戦後教育を否定し、憲法の精神とも相容れない歴史逆行の立場と結びついていることは、きわめて重大な問題と言わなければならない。

一、ほんらい教育とは、憲法が謳う平和と国民主権、民主主義の精神に立脚し、子どもたちに学ぶ喜びを実感させると同時に、しっかりとした学力と市民道徳を身につけさせ、次代を担う主権者としての人格を形成していく営みである。この教育の中身に行政が介入してはならないこと、教育行政の責務は、教育の目的達成のために、必要な正規教員の確保、少人数学級推進、家庭の教育費負担軽減、学校の耐震化促進など、あくまでも教育条件の整備に力をつくすことにこそあることは、言うまでもない。この大原則を逸脱して、行政の長が教育内容に介入するようなことを、断じて許すわけにはいかない。

一、今回の計画素案に対するパブリックコメントには364名から延べ840件の意見が寄せられたが、素案にはなかった「国旗・国歌の意義や大切さの理解を深める取組」が基本計画に盛り込まれたことが示すように、「有識者会議提言」や国の学習指導要領に則った意見のみが取り入れられている。国や県の方針に否定的な意見には最初から聞く耳を持たない、こうした扱いは、パブリックコメントを単なる形式的な手続きの一つにおとしめ、県民を愚弄するものである。今後の千葉県教育を方向づける計画が、このようなやり方で策定されてよいわけがなく、手続き的にも認めがたい。日本共産党は重ねて、基本計画の撤回を求めるものである。

2010年4月15日木曜日

森田知事定例記者会見概要
【千葉県教育振興基本計画の策定について】

(知事)

 最後に、このたび、千葉県教育の戦略的なビジョンに基づいた教育振興の基本計画といたしまして、「みんなで取り組む『教育立県ちば』プラン」を策定いたしました。
 この計画は、本県教育の10年後の姿を展望し、それを実現するための目標と施策の方向性や、今後5年間に実施する重点的・計画的な取り組みを示したものでございます。
 計画の策定に当たっては、県の総合計画との整合性を図るとともに、「千葉県の教育を元気にする有識者会議」からの提言等を踏まえ、県民の皆様からいただいたご意見を反映して策定いたしました。
 この計画には、「ふれる」、「かかわる」、そして「つながる」をキーワードに3つのプロジェクトを盛り込みました。
 1つ目は、過去と未来をつなぎ、世界にはばたく人材を育てる「夢・チャレンジプロジェクト」でございます。
 2つ目は、ちばのポテンシャルを生かした教育立県の土台づくりを進める「元気プロジェクト」でございます。
 そして、3つ目は、教育の原点として家庭の力を高め、人づくりのために力をつなげる「チームスピリットプロジェクト」でございます。
 この3つのプロジェクトには14の重点的な取り組みがありますが、その中で特に千葉県ならではの特色ある取り組みを5つご紹介いたします。
 1つ目として、「郷土や国や愛する心」を育ててまいります。
 2つ目として、読書活動を推進し「読書県ちば」の実現を目指します。
 3つ目として、体験活動や社会に参加する活動を重視し、「実体験に基づく学び」を推進いたします。
 4つ目として、信頼される質の高い教員の育成と教職員の負担軽減に取り組みます。
 そして、5つ目として、親としての学びや親となるための学びを大切にして、「家庭の教育力」を高めます。
 今後のこの計画を推進するに当たっては、福祉や雇用、防災、環境、産業など、幅広い分野との連携が必要となることから、県といたしましては、教育委員会のみならず、オール県庁で部局横断的・総合的に取り組んでまいります。
 明日の千葉県、そして日本の未来を担う子どもたちが、学力や道徳性を高め、豊かなでおおらかに育ち、自信にあふれた頼もしい人間になるよう、学校やご家庭、地域、県民の皆様と一体となって、「教育日本一の千葉県」を目指してまいりたいと考えております。
 私からは以上です。 3月25日会見


 ◎ 質疑応答

(記者)

 よろしくお願いします。知事就任1年目ということで、実際に知事になられて初めて県内の課題について気づくことも多々あったかと思うのですが、今年度、マニフェストに掲げていない事柄で、ぜひ実現したいとお思いになるようなことがもしあれば、お聞かせください。

(知事)

 県民の皆様、県庁の職員の人と議会等も含めて、チームスピリットで、私が県民の皆様にお約束した公約は、大変順調に、多く実現してまいりました。あと3年ありますから、どのようなことをやっていこうかなと、また、実現していこうかなと。
 まず、子ども医療費の助成、今回、小学校3年生までにしましたが、これを今度は小学校6年生、中学3年生、丁寧に、着実に、それをぴちっと拡大していきたいと、そのように思っております。
 安心・安全も含めて移動交番、最近、コンビニの事件だとか、女性に対してのひったくり、そういうのが多発しておりますから、移動交番は相当数成果があるんじゃないかなと期待しているんです。ですから、この成果を見て、移動交番も増車してまいりたいなと、そのように思います。
 道徳教育、言うなれば、今の子供たち、いつの時代にも今の子供はとよく言われるんですけども、でも、最近、余りにも自分さえよければという考え方が蔓延している。教育なんてものじゃないと思うんですね。生きていく上においてもお互いの思いやりだと思っています。それを道徳という言葉で一くくりにしているのでございますが、その教育も、例えば本を持っていって、さあ読め、さあこれだっていったって、非常に難しいですね。だから、時代に合った、例えば、いろんな昔のことを知っている、昔のことを見たり、学生のころでも日本昔話なんて非常におもしろくて、また、頭に入るのですね。ですから、学校の先生も道徳のことをどうやって教えていいかわからないと、こういうようなことも出ているので、例えば、これは一つの案ですけど、道徳ビデオみたいなものを我が千葉県でつくっていってもいいんじゃないかな。そして、将来はそういうものを貸してくれというところには、各県に貸し出してもいいんじゃないかなと、そんなような気はしております。


(記者)

 ありがとうございます。先ほどの質問ですが、道徳教育につきまして、まだ知事の中で案の段階だと思うのですが、ビデオという言葉が出ましたが……。

(知事)

 例えばですね。

(記者)

 具体的に、これは教材として使用されるというふうな……。

(知事)

 これは例えばで言ったことなので、またこれは関係の人たちがいろいろ話し合って出てくると思うのですが、今の子たちというのは、本で読んで説くよりは、私たちの時代もそうでしたよ。そういうビデオで、映像で見せるというのは大事かなと思っています。

(記者)

 活字よりも視覚的、聴覚的な効果をねらわれていると。

(知事)

 そうじゃないですか。

(記者)

 例えば、知事が出演されるようなお考えは。

(知事)

 そこまでは考えておりませんが、それはマンガなのかもしれないし、どういうのが。それは皆さんに考えていただきたい、そのように思っています。

(記者)

 よろしくお願いします。先ほどの質問とかぶるかもしれないのですが、就任1年目を迎えまして、知事ご自身の率直な感想といいますか、振り返ってどういう1年だったかということと、就任前と後でギャップをもし感じられたことがありましたら、それもお聞かせください。

(知事)

 先ほどもお話ししましたが、1年目においては、ただがむしゃらに突っ走ってきて、何しろ、県民の皆様とお約束したことを実行しよう実行しようと、そういうつもりで突っ走ってまいりました。そういう意味では、大変幸運にも、千葉の潜在的能力、潜在的なもの、言うならばポテンシャルが非常に大きかった。それと、県民力といいますか、これはものすごい強いものであった。これは私にとってはすごいラッキーだったなと、そのように思います。
 ギャップですね。私も参議院と衆議院と11年3カ月やってきて、その中において政務次官もやりましたけども、やることはものすごく多岐にわたるじゃないですか。例えば、国会議員のころは文教でしたから、教育だったんですけども、余りにも多岐にわたるので、非常に頭が混乱というか、非常にくたびれるなと。そして、はっきり言って、知事って本当に忙しいなと思ったんですね。でも、それだけやりがいがあることだな、そのように思いました。

(記者)

 ありがとうございます。

日時 平成22年4月2日(金) 10時30分~11時13分

2010年4月11日日曜日

「返還金カンパ、高額パーティーは事実」
 新たな内部告発受け、最後の不正経理特委で追及
────小松実ブログ 2010/03/29────

 最終となる第15回目の「不正経理調査特別委員会」が今日開かれ、委員会として議長に提出する「最終報告案」の審議が行われました。

 「報告書」には、「再発防止に向けた提言」として、日本共産党が主張した内部通報に関して「事実に基づく通報であれば匿名であっても調査対象とするなど、内部通報がしやすい体制を整備すること」や「ものを言える風通しのいい職場づくりを行うこと、また、上司に対する部下からの具申制度や職員が感じていること、改善策等を提案できる場を創設すること」。さらに、「過去の調査ができるよう、会計関係の文書の保存を延長すること」「対外的な折衝や交流に係る経費について支出基準を明確にし、必要な予算措置をすること」などが、盛り込まれています。

 その他の議題で、私は、この間、寄せられていた新たな「内部告発」文書を取り上げ、県当局の見解を質しました。

 「内部告発」は、匿名でA4判一枚のワープロ打ち。日本共産党千葉県委員会の住所に「小松議員様」として送られてきました。

 文書には、冒頭、「毎日新聞で過日とりあげられた『県教育事務所 高額パーティー』の記事をみて、知っていることを告発します。」とあり、北総教育事務所での「返還金カンパ」問題について、「発覚前日(2/8、私が、不正経理特委でこの件を問題にした日=小松)に、個々にその10000円が総務課長から返金された。」

 「発案者は次長、実行は総務課長!最近では『すべてのことはなかったことにしてくれ』『知らないと言ってくれ』と何度も次長は頭を下げたらしい」

 「カンパは未遂に終わったが、そういう動きがあったのは事実、隠ぺいしようとしているのも事実」とありました。

 私の質問に、小宮大一郎総務部長は「そういう事実はつかんでいない。今後、さらに調査して、常任委員会等で報告したい」と、答弁しました。

 また、高額パーティーについて、文書が、「次長が述べたように、強制はしていないとは思う。しかし、人事権を握っている管理課の一言には逆らえない」「高額パーティーも受付名簿に昨年度の参加費の支払い状況が記載されており、参加しなかったり、払わないことで見せしめのような雰囲気を醸し出す名簿になっている。」などと記述していることについて、私は、前回保留していた「調査についてどう考えているか」「少なくとも、『鏑木会』『籐の会』の名簿と数年分の会計簿くらいは提出させるべき」と、迫りました。

 小宮総務部長は「教育委員会に調査を指示している。」と述べ、高額パーティーについても、教育委員会を中心に調査が開始されていることを明らかにしました。

 これらについても、次の6月議会常任委員会で報告されることになります。 

2010年4月9日金曜日

「不正経理特別委」で、初の参考人質疑
  ────小松実ブログ 作成日時 2010/03/23────

 第14回目の「不正経理調査特別委員会」が今日開かれ、初の参考人質疑が行われました。参考人は、県議会野党が求めた堂本前知事や森田現知事については、自民党の反対で実現せず、県が設置した不正経理調査「外部審査委員会」会長の真田範行弁護士のみとなりました。

 各会派15分という限られた時間の中で、私はまず、県が実施した調査について、「需要費以外の賃金・旅費などは抽出調査になっているが、それで十分と考えているか。」と質問。真田氏は「十分とは言えない」と答弁し、これらの需要費以外の費目についての今後の調査の必要性を認めました。

 また、本庁や出先機関の職員からのヒヤリングについて、その内容を質したのに対して「県の幹部同席で、かなり時間も取って実施したもので、ある程度の問題点を浮き上がらせることができた」としたものの、「その問題点とは」との問いには「微妙な部分があるので答えられない。」と、答弁を避けました。しかし、実態解明にとって、ヒヤリング調査に有効性があることを認めた形になりました。

 さらに、不正経理の背景に「幹部職員自身の飲食」や「議会対策としての接待」「予算・人事に絡む接待」などがあるとの指摘にもかかわらず、その実態が解明されていない点について、「あがってきた名簿をもとに、委員からはかなり厳しい質問があった」とはしたものの、その記録の議会への提出については、「県当局の判断による」としました。

 今日の委員会には、委員長の最終報告案が示されましたが、内部通報制度の改善について、この間、日本共産党が主張してきた「匿名の場合でも事実が説明できる記載があれば、調査の対象にする」という点について、「要綱」の見直しを「コンプライアンス委員会に諮って検討していく。」との文言が新たに盛り込まれました。

2010年4月6日火曜日

2月定例県議会 文教常任委員会
────岡田幸子ホームページ────

 (3月16日)県議会の文教常任委員会が開催されました。
平成22年度の文教にかかる審議が中心でしたが、今日は特に今課題の中心になっている「教育振興基本計画」について簡単な報告と感想を掲載します。


議案としては出てこないので、その他の質問の中で論議がされました。
自民党から2人、民主党1人、共産党の私の4人の論議となりました。


自民党のY氏は新教育基本法の理念が、どこまで取り込まれているのか、など質問していました。また、男女混合名簿の廃止に意欲を燃やしていることもあり、小中学校で6割、高校では8割でこの名簿が使われていると知ると、大変不快感をあらわにしていました。担当課もこれについては、今回議会にも提案されている総合計画の中に「見直し」があることから、検討していくとの答弁でした。大きな後退の一つだと感じました。
もう一人のY氏からは大変露骨な意見で、「国旗、国家の意義」を明確にするのか、「郷土と国を愛する」ということを明記するのか、という質問が出され、当局は「その方向で検討」と答弁。明らかにに迎合している姿を目の当たりにする思いでした。
民主党の女性議員は、この基本計画は、いいことたくさん書いてある。特に子どもは学校だけでなく、地域住民と結びついてみんなで育てるということが書かれており、「ブレずに」しっかり行ってほしい。しっかり行えば、10年後は明るいという旨の発言。このような認識なのかと、本当にびっくりしました。
また、郷土愛を培うための「道徳プロジェクト」を立ち上げ、副読本や道徳教育の先進例などをとりまとめて提示する作業を行うために今年度は会議費として 200万円予算化しました。しかし、ルールやマナーの教育のあり方の指導なら、学校ごとにちがい、学校ごとに校内研修で、今、目の前の子どもたちをどのように教育するかは学校ごとに行うことの大事さを強調し、先生たちが十分に話し合えるゆとりこそが必要だと協調しました。
県民の意見、教員の意見も十分吸い上げられていない、せめてもっと時間をかけるべきであり、決めた後、周知徹底をしていくという、全くの押し付けで行うべきではないと強調しました。


いずれにしても、反対の意見を述べたのは11人の議員中私一人で、こちらの言い分は聞くだけ。国旗、国家の意義などは盛り込もうとするなど、反動路線を突き進んでいる感を強く持ちました。策定時期も3月末を譲らず、強行の構えです。どのように運動を盛り上げるか、正念場です。
ちなみに、パブコメは、400人、840件の意見が寄せられたとのことでした。総てもらえるよう要請しました。