県民は全容解明、再発防止、責任問題の明確化などを求めています。
これら事件の背景に、知事自身の違法献金疑惑などに対する説明責任、政治責任をあやふやにしている「政治とカネ」に対する姿勢が影響しているのではないでしょうか。
私たちは一連の事件の解決のためにも、まず、県庁のトップである森田知事に違法献金疑惑などに対する説明責任と政治責任をとることを求めます。
千葉県職員公金詐取
県、外部審査委設置──毎日7月24日付
県費を詐取したとして県農林水産部の職員が逮捕、起訴された事件などを受けて県が進めている経理処理の内部調査について、県は第三者を集めた「県経理問題特別調査外部審査委員会」を28日に設置し、調査結果の検証を依頼する。森田健作知事が23日の定例会見で発表した。
構成委員は、県公益通報外部調査員の真田範行弁護士▽元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士▽県精神医療審査会会長の菊地秀樹弁護士▽元監査法人トーマツの若松弘之公認会計士--の4人。
県が月内にもまとめる内部調査結果の検証のほか、改善策や再発防止策への助言などを求める予定。
森田知事は「公金が不正に使われたことがわかった場合には、必要ならば、職員の処分や弁償を求めていく」と話した。県の内部調査については、外部委員会の意見を得たうえで内容を明らかにする考えを示した。
──────【森有正】
森田健作知事の定例記者会見
【経理問題特別調査外部審査委員会の設置について】
平成21年7月23日
(知事)
まず初めに、経理問題特別調査外部審査委員会の設置について申し上げます。
経理問題につきましては、内部調査を進めてまいりましたが、第三者の立場からの検証や、これを踏まえた改善策・再発防止等につきましての助言といったことが大変重要であると認識しております。
そこで、この度、本県の経理問題につきまして、客観的かつ専門的な立場から検証していただくため、3名の弁護士と1名の公認会計士を「千葉県経理問題特別調査外部審査委員会」の委員に選任し、第1回会議を今月28日に開催いたします。
今後、委員会で十分な検証を進めてもらえるものと考えており、検討結果を踏まえ、まとまり次第、公表いたします。
万が一、県民の皆様からお預りした大切な税金・公金が不正に使われていたというようなことがあった場合には、県民の視点に立って、必要ならば職員の処分、また必要ならば職員からの弁償など、毅然とした対応をとってまいります。
(記者)
この県の経理問題の委員会のことについてですが、主な役割として結果の検証というふうに書いてあるのですが、結果自体はいつぐらいに出る予定なのでしょうか。
(知事)
これは担当部局。
(職員)
内部調査の作業は鋭意進めておりまして、概要が今月の終わりぐらいには固まってくるのではないかと考えております。
従前申し上げました知事部局以外の企業庁や水道局など、任命権者が違うところも同様な作業をお願いしておりますが、そちらが若干遅れているというふうに今、聞いておりますが、目途としまして今月いっぱいには概要を固めていきたいという状況でございます。
(記者)
重ねてお伺いしますが、今回の28日の後ですか、それとも、その前に出るのでしょうか。
(職員)
28日の段階では、まだ調査結果というものは固まっていない状況だと思います。8月中に重点的に調査結果についての検証作業等をしていただきたいという予定で考えております。
(記者)
調査を進める過程で、先ほど毅然とした対応をとるというふうに知事おっしゃっていますが、内部調査の結果、不正が明らかになって、看過できないという場合は、職員の方を県が告訴することも考えているのでしょうか。
(知事)
いろんな形を考えております。もちろん処分等も含め、また弁済も含めて、それは考えております。
(記者)
告訴も含めてですか。
(知事)
そうですね、もちろん。
(記者)
先ほどの経理問題に戻ってしまうのですが、先ほど県の概要をそのまま発表する予定があるのかどうかという、まとまった段階で、特別委員会とか第三者委員会とは別に発表するか。
(知事)
担当部局、どうぞ。
(職員)
内部調査の結果につきましては、そのまま出してしまうということは、今、考えておりません。第三者委員会の目できちっと、私どものやり方がよかったのかどうか、そういったことを踏まえて、第三者委員会の検証を踏まえての発表という形で進めさせていただきたいと思います。
(記者)
同じことですが、再発防止ということも外部委員会に含まれているのですが、もちろん再発防止は大切なのですが、再発防止ということの前に結果の公表というのは必要だと思うのですが、それをこの外部委員会の中ででも先に結果の検証を発表するというようなお考えは、知事、ございませんでしょうか。
(知事)
内部だけじゃなくて、そういう意味で第三者をつくったわけですから、もう一度、そこで精査していただいて出した方が、私ははっきりするのかなと、そのような気持ちも持っております。
これは、また精査している間にいろいろなことは出てくると思いますが、最終的にぴちっとした形で皆様にご報告したいなと、そのように思っております。
(記者)
知事、1点だけ、内部調査の結果はすぐには出されないということだったのですが、そうすると、県がやっていらっしゃる内部調査というのが第三者の目を経ないと出せないということ自体が、どういう観点で調査をやっていらっしゃるのかというところが、若干疑問が残るのかなという気もするのですが、それでもあえて出されないというのは、どういうことでしょうか。
(知事)
これ、県だけで調査というのは、ある意味では、まだまだ足りない部分があったり、いろんなことが出てくると思うんですよね。そうすると、第三者の専門の先生方から、もうちょっとこれはどうなっているんだと、この部分はこうじゃないかと、そういうものをぴちっとしてからの方が、かえって誤解を招かないかなと、そのように思っています。
(記者)
過程を含めてオープンにしていくということは。
(知事)
今のところは考えていません。
(記者)
今の問題と絡んで2点あるのですが、外部の調査委員会の方が入って、結果を多分、出されると思うのですが、例えば、県の調査でこういう事案があって、外部の方からこういう指摘を受けて、こういうふうにしましたとか、そういう形で公表するということはないという理解ですか。
(知事)
まだ、はっきり言って、そういうことを考えてなかったものですからね。
(記者)
公表の仕方も含めて、まだ特にお考えにはなってないということでしょうか。
(知事)
そうですね。特にこうしよう、ああしようというのは考えておりません。
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