2009年9月12日土曜日

千葉の金権腐敗を一掃しよう

 千葉県は森田知事が違法献金などで告発され、元千葉市長と元千葉市議会議長が逮捕と、金権腐敗が続出している。

 森田知事が当選以来、「金権日本一」で有名になった。

 今度は、千葉県の不正経理が判明し、県民の怒りはおさまらない。

 不正経理発生の原因、全容解明、再発防止策を講じるとともに、組織ぐるみの不正に対する幹部責任の追及が欠かせない。

 とりわけ、歴代知事、副知事、県警本部長などの管理監督責任を含め、幹部責任が問われる。

 トカゲのしっぽ切りで終わらしてはならない。



千葉 不正 監査すり抜け
  消耗品 現物確認せず 新組織に重責


 県で発覚した約30億円の不正経理は、全401部署のうち96%の383部署で組織的に行われていた。会計や業務をチェックする監査委員の監査などでなぜ不正を見抜けなかったのか。再発防止のため、県が11月に設ける新しい監察組織の責任は重い。

 巨額の不正経理をあぶり出した全庁調査では、80の業者から帳簿の提出を受け、約8万枚に上る県側の支出伝票と突き合わせる作業を行った。昨年10月に12道府県の不正経理を指摘した会計検査院の調査手法を取り入れたものだった。

 これまで監査委員と同事務局が、公金の使い道に目を光らせる役割を担ってきたが、チェック機能を果たせなかった。

 全部署で毎年度実施する定期監査では、事務局職員が実地検査として部署に出向くが、幹部職員との面談と書類の確認だけにとどまっていた。事務局幹部は「消耗品については、監査の時点で既に消費されているという考えがあったので、現物を確認するという意識がなかった」と説明する。他の部署と同様、事務局でも不正経理が確認されており、公金支出に対する意識の低さを指摘される結果となった。

 監査委員による監査のほか、県には第三者が補完する包括外部監査もある。公認会計士など専門的な知識を持つ外部監査人による監査で、監査人が自らテーマを設けて監査する。これまでに消耗品費が対象にされることはなかった。

 このほか、出納局では県が購入する消耗品について、各部署から提出される支出伝票と、業者側の見積書、請求書などをもとに適正かどうか調べてきた。約100部署の支出を取り扱い、年間約11万6000件の書類を確認するが、8人の担当職員ではチェックの限界といい、同局は「納品された現物を確認するだけの余裕はない」と説明する。

 不正経理問題を教訓に、県が11月に新設する再発防止・特別監察組織。今回の全庁調査と同じ手法で、消耗品費に加え、備品購入費、調査委託費などすべての支出を抜き打ちで調べる。不正が確認された場合、過去にさかのぼって調査する方針。県総務部の幹部は「抜け道を考える職員がいれば、どんなシステムをつくってもまた不正が起きる恐れがある。法令順守の意識を徹底させることが不可欠だ」としている。

     ────2009年9月12日 読売新聞────




千葉県 職員処分12月めど


 県の不正経理問題で、森田知事は11日、県職員の処分について、「適切にやる。12月くらいにはきちっとやりたい」と語った。処分される職員の規模にはふれなかった。記者団の質問に答えた。

 これに先立ち、知事は自民党県連の会議で党県議団に不正経理の調査結果を説明。党県連の田久保尚俊幹事長は、不正経理の徹底解明を求める姿勢を示した。県議会としての対応については、「(18日の)全員協議会の結果を踏まえてからになる」とした。

     ────2009年9月12日 読売新聞────




千葉 返還金さらに増額も
  業者との返還交渉難航必至
    県庁30億円不正経理


 県職員による約30億円の不正経理問題で、職員(OBを含む)が返還すべき金額が、県が推計した7億円からさらに拡大する可能性が高いことが10日、県への取材で分かった。業者に対する約4億円の預け金の残額(プール金)の返還交渉は難航が予想され、返済が遅れた場合、利子や加算金が上乗せされるほか、回収不能分を職員が肩代わりしなければならない。さらに、今回の調査で対象外だった昨年度分も上乗せされるためという。

 県は約30億円の不正経理全体のうち、伝票上で納入時期のみを偽った約3億3千万円については県に対して損害を与えていないとして返還は不要とする方針。一方で、支出伝票と異なるものの公金として支出可能な物品(えんぴつ、デジカメ等計約24億4千万円)は、入札を行えば1割程度安く購入できたとして約2億4千万円を返還させる。私的流用などそれ以外の約2億円は全額返還対象とした。

 これら計約4億4千万円に5年間の県債平均利率(年利1・58%)などをかけ、さらに国庫返還金の見込額や加算金(同10・95%)、プール金の回収不能額などを加え、返還総額を約7億円と推計した。

 県は、このうち個人による私的流用や課の責任が重い案件(親ぼく会費など)以外は各管理職やOB(約5400人)が階級ごとに一定の金額を返済する方針。すでに現役管理職には目安となる金額が伝わっており「80万円はいくだろう」(部長級)、「50万円以上と聞いた」(主幹級)などの声も出ている。

 一方、県によるとプール金がある39業者のうち、すでに1社が倒産し回収不能となっている。その他の業者も「1社あたり1千万円以上ともいわれる巨額な返済に抵抗することは必至」(県総務課)という。

 また、総務部幹部は「難色を示している県庁OBがいるという話を聞いた」と語っており、OBの返済が滞る恐れも出ている。県は堂本暁子元知事にも返還を求める予定だが、堂本元知事は「今は何も話さない」としている。



「すべての膿を出す」 森田知事


 巨額不正経理問題の公表から一夜明けた10日、森田健作知事は記者団の取材に応じ、「(県民から)大変おしかりを受けている。本当に申し訳ございません」とあらためて陳謝した。

 そのうえで、「(不正の実態解明を)徹底的にやってすべての膿(うみ)を出すと言うことが、県民の皆さまへの答え。もう一度原点に帰り、千葉県のために仕事をどんどんやることが県民の皆さまに対して、私たちがすることだと思っている」と厳しい表情で語った。

     ────千葉日報9/12────



県警でも1億4千万 本部など80部署で発覚


 県庁だけでなく、県警でも約1億4千万円分の不正経理処理が発覚した。県警本部の各課と全警察署などを合わせた全95部署中、80部署で見つかり、県警全体に広がっていた実体が浮かび上がった。使途不明金や私的流用は確認されていないという。

 県警会計課によると、確認されたのは、年度末をまたいだ物品購入や、書類と異なる物品が納入された処理。捜査本部の設置に伴い、適正な変更手続きを踏まずに消耗品の発注を取り消し、ロッカーなどの購入に転用したケースもあった。

 県警国際捜査課では、約4万6千円のプール金の存在も発覚。事務担当者レベルで引き継がれ、最近まで、ファイルや電池などの購入に使われていた。

 県警の西英敏総務部長は「極めて遺憾。二度と起こらないよう、再発防止に努めたい」とのコメントを出した。

     ────千葉日報9/11────




千葉県不正経理、県警全39署や出納局でも


 千葉県で発覚した総額30億円に上る不正経理問題で、県内の全39署を含む県警や財務を監査する県監査委員事務局、会計をつかさどる県出納局でも不正経理があったことが10日、県や県警への取材でわかった。

 不正額は県警だけで約1億4000万円に上り、公金支出に対するチェック機能の甘さが浮き彫りになった。

 県警によると、不正経理は本部を含め全95部署のうち80部署で確認された。警察署では、代金を支払う前に納品してもらったり、先に支払った後に年度をまたいで納品されたりするケースが多かった。

 県によると、監査委員事務局でも、同様の手口で25万1000円分のコピー用紙を納入していたことが判明。担当者は「各課から回ってくる大量の資料をコピーしなければならず、仕方なかった」と説明している。

 出納局では2003年度、書庫(5万2500円)とタクシークーポン券(3万円分)を架空の支払伝票を使って購入していた。伝票は3年の保存期間を過ぎ、すでに処分されていたが、業者側が提出した帳簿から不正が判明した。出納局は各部署から届く支払伝票を審査しており、同局幹部は「6年前とは言え、驚いた」と困惑気味に話した。(2009年9月11日03時04分 読売新聞)





千葉県不正経理:
  公金感覚マヒ、県庁96%で
    知事「慣例化していた」/千葉


 私的流用が疑われる使途不明金約1億1000万円を含め、7億円の血税が乱費されていた--。森田健作知事らが9日会見し、県庁の不正経理の全容を公表した。知事部局や教育庁、県警本部を含む県庁の全401部署のうち、全体の96%で不正経理が確認された。公金という感覚の欠如は県庁全体に及んでいた。【倉田陶子、山縣章子】

 ■幹部は沈黙

 重苦しい記者会見の終盤に、記者からこんな質問が出た。「この中で不正を見聞きした方はいませんか」。森田知事や居並ぶ県幹部は一瞬、静まり返った。

 会見冒頭、森田知事は険しい表情で「不祥事について現知事として心からおわび致します。すみませんでした」と深々頭を下げた。

 「何に使ったか分からないでは県民に示しがつかない。おまえたち何やっているんだ、とどなられても仕方がない」と声を荒らげる場面も。不正経理については「毅然(きぜん)として対処していく。生まれ変わったつもりで県民から信頼される県庁を一丸となって作っていかなくてはならない」。最後に「私たちは一丸となって頑張ります。本当に本当に申し訳ありませんでした」と述べ、改めて謝罪した。

 ■返還要求へ

 不正な「預け」の手口で02年度以前から業者にプールされてきた県費は、現時点で4億1800万円に上る。県は今後早急に返還を求めていく。しかし、廃業している業者もあり、返還に応じないケースも想定されるため、県は回収できなかったプール金は関係職員に返還を求めることにしている。

 職員による返還額は県の推計で約7億円にも上る。返還率は外部委員会で定められ、私的流用の可能性が高い商品券やお茶やコーヒーなどの職場での飲食費、職場の冷蔵庫やポット、テレビやAV機器などは全額返還を求める。

 また、紙や文房具などの消耗品、業務用パソコンやデジカメなどは、10%の返還にとどめる。返還を求められるのは、03~07年度に管理職の立場にあった職員約3400人とOB約2000人の計5400人。当時の職責に応じて、額は試算する。

 森田知事は、今年4月に就任しており、今回明らかになった不正経理は堂本暁子前知事の下で行われていたことになる。森田知事は、「就任前の話。私の責任はこういう不正を起こさないことだと思う」と語り、自身が返還に加わることは否定した。県は、堂本前知事にも協力を依頼し、一部の返金を求める考え。

 ■背景と原因

 組織的な不正経理が起きたのはどうしてなのか。歯切れのよい「理由」はなく、森田知事も「私の推測だが、ちょっと慣例化していたと思う」と述べるにとどまった。

 慣例化していたことについて、真田範行・経理問題特別調査外部審査委員会会長は「経理をやっている経験者は、預けというものがあることは知っていたのではないか」と指摘した。

 調査結果の報告書は、原因について、長年の慣習や前例踏襲▽発注と商品を確認する検品を同じ職員が行っていた▽予算枠を使い切らないと翌年に影響する--などを挙げた。納品を受ける時には納品書の添付を求めておらず、県側はずさんなチェック体制が「不正の温床になった」とも答えた。

 ■再発防止策

 組織的な不正に記者からは「やめようと言う人は誰もいなかったのか」など厳しい質問が飛んだ。小宮大一郎総務部長は「(そういう人がいたとは)聞いていません」と答え、自浄作用が働かなかった理由については

 「長年の慣行があって」と繰り返した。

 今後の再発防止策として県は、11月に総務部内に特別監察組織を立ち上げることを決めた。再発防止策の検証▽毎年度、抜き打ちで特別監察を随時実施▽不正経理が発覚した場合にさかのぼって徹底--することを定め、特別監察の結果は森田知事に報告する。


 ◇164部署で確認

 県は業者へのプール金額約4億1800万円の内訳を、部局別に公表した。401部署中164部署でプール金の存在を確認。国庫補助事業を抱える2部署でプール額は突出して高く、農林水産部で1億189万円、県土整備部では2億3016万円に上った。

 県によると、国からの補助金が余った場合、煩雑な返還の事務手続きが必要で、翌年度の補助金額が減らされる。県幹部は、「帳簿上、使い切ることが必要だったのではないか」と話している。


 ■部局別の「プール」額■

部局名   金額(千円) 部署数  業者数
総合企画部   6931   6    7
総務部    15272  20   10
健康福祉部  22726  21   12
環境生活部   8266   7   11
商工労働部  10354  10   12
農林水産部 101898  32   20
県土整備部 230164  36   23
教育庁    13331  15    9
その他行政委員会等
        3871   4    5
水道局        3   1    2
企業庁     1186   8    6
病院局     3539   3    2
警察本部      46   1    1
合計    417587 164
 ※業者数の合計は、重複を除くと計39社

      ────毎日9/11────



千葉 30億円、県不正額突出
愛知 14億9000万、
岩手  1億5000万…


 千葉県で発覚した約30億円に上る不正経理は全国的にも突出している。会計検査院が自治体の不正経理を指摘した昨年10月以降、不正の実態が相次いで判明した愛知、岩手などと比較しても、「預け」と呼ばれる裏金作りが際だっている。公金に対するずさんな意識に、他県の職員からも驚きの声が漏れた。

 これまでに発表された各県の不正額は、愛知で約14億9000万円(2001~08年度)、岩手で約1億5000万円(02~08年度)、熊本で約1億円(03~08年度)で、千葉を大きく下回っている。

 会計検査院が指摘する「不正経理」の手口は6通りあるが、千葉ではすべて使われている。架空発注して代金を業者の口座にプールして管理させる「預け」は、千葉で約18億1100万円が確認され、不正額全体の6割を超える。私的流用の温床になるとされ、他県でも発覚したが、岩手33%、熊本21%(知事部局分)、愛知8%にとどまっている。

 千葉の突出ぶりに愛知の調査担当者は「感覚的にむちゃくちゃなことをやっている」と驚きを隠さない。また、岩手の調査担当者は「預けは予算を使い切るために行っていた。岩手では私的流用は確認されなかった。千葉の調査結果にはびっくりした」と話す。

 職員の公金意識について、熊本の調査担当者は「職員は私的流用がないと、不正という意識を持たないようだ」と嘆く。熊本では昨年7月、自主申告による調査で不正は確認されず、その後の再調査で発覚した経緯がある。

 神奈川では、全庁調査を実施中で11月をめどに発表する予定。書類上は先に支払ったようにして年度をまたいで納品させる「翌年度納入」などが目立つが、「預け」は確認されていないという。神奈川では1997年春、国体旅費の不正流用が発覚しており、その後、各課の経理担当者を集め、再発防止などの研修を行っている。担当者は「不正流用後は綱紀粛正を徹底し、再発防止の効果が上がっている」という。

 一方、千葉でも経理担当者を集めた研修を毎年実施しているが、職員のコンプライアンス(法令順守)意識を向上させるためのプログラムは取り入れていない。千葉の調査担当者は「公金に対する意識が低かったと指摘されてもしょうがない」と話した。

     ────2009年9月11日 読売新聞────

2009年9月11日金曜日

県民要求実現、金権腐敗一掃
      9・25県民集会

 先の総選挙の結果、自公政権が退場し、新しい政権のもとで諸要求を前進させるチャンスがうまれています。

 「明るい民主県政をつくる会」(河野泉代表)は、先の知事選挙で八田英之氏を擁立し、福祉、医療、教育など県民生活最優先の県政をめざし奮闘しました。

 「明るい民主県政をつくる会」が掲げた公約は、子どもの医療費無料化、私学助成の拡充、八ツ場ダムの建設中止など、前進の兆しをみせています。

 当選した森田健作知事は、翌日から虚偽記載、違法献金、迂回献金、脱税疑惑などが噴出し、県民から厳しく追及されています。

 その後、県庁の不正経理も明らかになりました。

 「森田知事の政治責任を追及する会」(代表・三輪定宣・千葉大学名誉教授)は、森田知事に対し、説明責任と政治責任を求めとともに、県議会に「百条委員会」の設置を求めて運動しています。

 「明るい会」と「追及する会」は9月25日、県議会初日に集会・デモ・個人請願・署名提出行動を行います。

 県民のみなさん、この秋は県民要求前進のチャンスです。

 諸要求を持ち寄り、県民要求実現、金権腐敗追及の集会・デモ行進にご協力をお願いします。 


 
────記────     


 ○ 日時 : 9月25日(金)午前10時30分開会
 ○ 場所 : 千葉市中央公園
 ○ 規模 : 400人

 ○ 内容 :
   ①集会 午前10時30~11時30
   ②デモ    11時30~11時45分
   ③請願   11時50~ 正午
   ④署名   11時50~ 正午

 

2009年9月9日水曜日

県民要求実現、金権腐敗追及
  9・25県議会初日集会
     県民主人公の県政をつくろう

 国政では、自公政権が退場し、新しい政権のもとで諸要求を前進させるチャンスが訪れています。

 「明るい民主県政をつくる会」は、先の知事選挙で八田英之氏を擁立し、福祉、医療、教育など県民生活最優先の県政をめざし奮闘しました。

 当選した森田健作知事は、翌日から虚偽記載、違法献金、迂回献金、脱税疑惑などが噴出し、県民から厳しく追及されています。

 その後、県庁の不正経理も明らかになりました。

 「森田知事の政治責任を追及する会」(代表・三輪定宣・千葉大学名誉教授)は、森田知事に対し、説明責任と政治責任を求めとともに、県議会に「百条委員会」の設置を求めて運動しています。

 6月11日の議会初日には400名が集会・デモ・個人請願・署名提出行動に立ち上がりました。 

 「明るい会」と「追及する会」は9月25日、県議会初日に集会・デモ・個人請願・署名提出行動を行います。

 県民のみなさん、県民要求実現、金権腐敗追及の集会・デモ行進などを下記のとおり行います。
 ご参加をよろしくお願いします。

         
日時:9月25日(金)午前10時30分開会
場所:千葉市中央公園
規模:400人

内容:
 ①集会 午前10時30~11時30
 ②デモ   11時30~11時45分
 ③請願   11時50~ 正午
 ④署名   11時50~ 正午

2009年9月8日火曜日

千葉は県知事も
  元千葉市長も
    千葉市議会議長も 金権腐敗

 千葉県の内部調査で県の不正経理は30億円、使途不明金は1億円の上ることがわかった。

 県民は過去最高の失業率のもとであえいでいる。

 千葉県は森田知事が違法献金などで告発され、千葉市の鶴岡元市長が逮捕され、今度は千葉市議会議長が逮捕された。

 県も千葉市もトップは何をやっているのか。

 そして、今回の千葉県の不正経理だ。

 下記の記事によると、すべての部署で見つかったとのこと。

 この間、県警が県職員を逮捕しているが、不正経理は県警も汚染している。

 これでは一体誰が取り締まるのか。

 千葉日報一面に大きく報道され、全国的にも報道されているのに、知事の説明責任と謝罪の言葉は見あたらない。

 全容解明、再発防止、管理監督責任の明確化などを県民は注視している。

 




千葉県
 不正経理5年で30億円
   使途不明金は1億超
     県の内部調査で判明


 架空に物品を発注し公金をだまし取る「預け」など県職員が関与した不正経理の総額が、過去5年間で推計約30億円に上ることが7日、県の内部調査で分かった。このうち使途不明金は推計約1億1千万円に上っており、不正経理は知事部局や県教委、県企業庁などほぼすべての部署で見つかった。県総務課行政改革推進室では「不正は組織的に行われたと言われても否定できない」としている。

 県は2003年度から07年度までの計約8万件の伝票を調査したところ、事務用品を購入したと偽り業者に公金を渡し、裏金をプールする「預け」と呼ばれる手口や、契約した物品とは異なる別の物品を業者に納入させる「差し替え」と呼ばれる不正が、数多く見つかった。

 職員が個人的に流用した疑いがある「使途不明金」には、業者から購入した図書券の使途が分からなかったものなどがあった。

 同室によると、不正の総件数については手口が複雑で多岐にわたるものもあるため把握が難しく、関与した人数については「職員の処分にかかわる問題や、今後の刑事告訴の内容に絡むので、(現時点では)開示することはできない」としている。

 県は、昨年秋に全国で補助金の不正流用が問題化したことを受け、庁内に独自にプロジェクトチームを設け、不正経理の有無と実態把握に向け、昨年10月から内部調査を進めてきた。今年7月には第3者による「県経理問題特別調査外部審査委員会」を設置し、調査結果の検証や職員の処分規定、再発防止策などを8月末まで5回にわたり検討。正式な調査結果を今月上旬に公表する予定だった。

 2008年10月23日会計検査院が12道府県の不正経理を指摘した問題で、対象外だったが、堂本暁子知事(当時)は不正経理の有無を県独自に調べる考えを表明

◆09・2・26 物品購入を装って偽の伝票を作り約150万円を県からだまし取ったとして、県警が詐欺容疑で同県農林水産政策課職員を逮捕、県庁を家宅捜索

◆5・15 県警が県土整備政策課職員を逮捕

◆6・2 千葉地裁が2月逮捕の職員に懲役2年、執行猶予4年の判決

◆6・4 県警が水政課職員を逮捕。県職員の逮捕者は3人目。

◆7・28 県が弁護士らでつくる外部審査委員会を設置、初会合

2009年9月7日月曜日

森田知事の疑惑についての
   説明責任と政治責任を求める署名のお願い

 県民のみなさんへ

 私たち「森田知事の政治責任を追及する会」は9月25日、千葉県議会初日に森田知事に署名を提出します。

 私たちは6月11日の六月議会初日に、集会、デモ行進、個人請願、署名提出行動を行いました。

 そのとき、第一次分として5047筆の署名を知事に提出しました。

 今回は、9月25日に大二次分を提出します。

 すべては世論と運動が決めます。

 署名へのご協力をよろしくお願いします。




 

千葉県知事 森田健作 様


 先の県知事選挙において、あなたは「完全無所属」をかかげて、あたかも政党とは無関係であるかのようにふるまいました。

 少なくない有権者が、政党と関係ない候補者と信じてあなたに投票しました。

 ところが、あなたは「自由民主党東京都衆議院選挙区第二支部」の支部長として多額の企業献金をうけとり、この4年間だけでも1億5千万円もの資金を「森田健作政経懇話会」に移していました。

 これは、個人では受け取れない企業献金を、自民党支部をトンネルにして自分の個人事務所に流し込んだ「迂回献金」ではありませんか。

 しかも、あなたが自慢している4年間の知事選挙の準備活動には、この資金が必要だったのではありませんか。

 この疑問に正面から答えることが千葉県民に対するあなたの最低限の責任です。

 あなたは、記者会見で、「問題ない」と言って、こうした疑問について自ら県民に解明しようとしていません。

 このような態度をあなたが続けるのであれば、県知事にふさわしくないと多くの県民がみています。

 知事自らがこの疑惑を解明して、県民に説明し、自らの政治責任を明らかにすることを求めます。



2009年9月4日金曜日

北総線の運賃値下げに税金投入はやめてください。
  親会社の京成電鉄の責任で値下げを実行せよ

 森田知事の目玉政策であるアクアライン800円に値下げも千葉県の税金投入で実現した。アクアライン対岸の神奈川県は税金投入をしていない。森田知事の政策は何かおかしい。

 今度は北総線の運賃値下げを県と近隣市町村の税金投入で実現させようとしています。住民団体は、「自治体の負担で5%の値下げを・・・」という案の押しつけはやめてほしいと要請しています。

 また、日本共産党は「税金投入は認められない。親会社の京成電鉄の責任で引き下げを実現すべきだ」と千葉県と京成電鉄に申し入れました。

 09年の知事選挙中に森田健作氏は会見で次のように述べました。

①「永年、沿線住民を苦しめ、また、沿線開発のネックとなっていた北総線の高運賃問題を、2010年成田新高速鉄道開業とともに解決しなければならない」、

②「国、県、沿線自治体、京成、北総、URといった関係者をまとめあげ、強いリーダーシップで問題解決にあたることが大事」、

③「県選出国会議員や県議、首長としっかりスクラムを組み解決しなければならない」、

④「京成電鉄の線路使用料も応分の受益者負担を考えると、大事な問題だ」、

⑤「県としては、最大限の努力をして最低でも10~20%の値下げを目指すべきだ」・・・といった発言があった。 

 そして、会見の最後に、「(知事選)を乗り越えたら、京成電鉄さんのところへ必ず談判に行くから、よろしくお願いします」と力強く締めくくった。” (「たきた敏幸日記」より引用)。

 この公約を守ってもらいたいものです。




北総線沿線首長会合一転開催へ
  船橋、鎌ヶ谷出席、あす知事と


 北総線の運賃値下げを巡り、一部自治体が財政支援に反対し、開催が先送りされる予定だった森田知事と沿線自治体の首長との会合が一転して5日に開催される見通しとなった。

 財政支援に否定的な姿勢を示す船橋、鎌ヶ谷両市が県からの強い要請を受け、会合に出席することを決めた。

 県は両市の主張などを踏まえ、値下げ要求案の合意を目指す。 

 船橋市は、北総線の高額運賃について、「過去の建設費の借金などによる北総鉄道の経営難が原因」とし、一時的な財政支援では、経営改善にはつながらないと主張する方針。 

 県の計画によると、県が約2億円、沿線6市(市川、松戸、鎌ヶ谷、船橋、白井、印西)2村(本埜、印旛)が計約2億円、北総鉄道と親会社の京成電鉄が計約4億円を5年間負担し、運賃5%と通学定期の割引助成にあてる予定。 

 船橋市は「沿線住民の運賃を肩代わりするために税金を投入するのは、税金の正しい使い方ではない」と、財政支援を疑問視。

 鎌ヶ谷市からも「ほかにも鉄道路線があり、一つの鉄道会社だけに補助金は出せない」などと異論が出ていたため、県が調整を進めていた。

    ────2009年9月4日 読売新聞────





税金投入やめよ。
  日本共産党が千葉県に申し入れ


千葉県内を走る北総鉄道の運賃値下げのため県が沿線8市村に税金投入を求めている問題で、日本共産党県委員会は09年5月18日、「税金投入は認められない。

 親会社の京成電鉄の責任で引き下げを実現すべきだ」と県に申し入れました。

 2010年度に開業する成田新高速鉄道は、北総線と同じ線路を使用して、京成電鉄が運行します。

 申し入れは5月15日の京成への要請に続くもので丸山慎一県議、船橋、松戸、鎌ケ谷、白井、印西、成田各市の党議員や住民が参加。

 「沿線市村で税金投入を拒否する自治体が出た場合はどうするのか」「減収を補てんして、北総の利益を保障してやるということか」「京成電鉄には、支援を要請したのか」など質問しました。

 県は「全自治体が考えを合わせてもらう。
 北総の自助努力も求める。
 京成には要請していない」などと回答。

 京成が北総に払う線路使用料も「わからない」としながら、関係自治体の支援をまとめる姿勢を示しました。

 この間、国が「(同じ線路の北総と成田新高速で運賃が異なる)二重運賃はありえない」と明言したことは「聞いている。
 県も同じ立場」と回答。
 参加者は、県の値下げ幅が最低5%以上となっていることにふれ、「この程度では住民が求める運賃には到底届かない」と指摘。

 丸山県議は「県として京成にものを言うべきだ。
 住民が納得する運賃の値下げ幅を示し、その実現のための支援を京成に求めるべきだ」と強調しました。【しんぶん赤旗・浅野宝子記者】




北総線の運賃値下げを求めて
   親会社の京成電鉄に日本共産党が要請


 東京都心と成田空港を結ぶ成田新高速鉄道が来年度開通し、京成電鉄が新型のスカイライナーが運行するのを前に、日本共産党千葉県委員会が09年5月15日、京成電鉄(花田力代表取締役社長)に対し、関係する子会社の運賃値下げに強力な支援を求め要望書を提出しました。

 問題の運賃は京成電鉄子会社の北総鉄道のもの。

 「財布落としても定期落とすな」といわれるほど高く、住民の負担が大きな問題となっています。

 京成電鉄は北総線と同じ線路でスカイライナーを走行させ、北総鉄道に線路使用料を払うため、「これを機に高い北総線を京成線と同じ運賃に下げてほしい」「京成は親会社として値下げの支援を」「同じ路線を走るのに運賃が異なるのは困る」などの声が高まっていました。

 日本共産党の丸山慎一県議、市川、船橋、松戸、白井、印西各市の議員や住民、石川健介・志位和夫衆議院議員秘書が参加。

 これまでの交渉のなかで、国土交通省も「二重運賃は問題。住民が納得できる運賃体系を」と言明していることをあげ、一つの線路を走る鉄道二社で運賃が異なることの不公正性などについて、京成側の認識を質問しました。

 京成側は、運賃については「公表できる段階にない」と述べました。

 北総線運賃がJRや京成より極端に高い背景には、建設コストの負債の転嫁などの問題があります。

 昨年には、十万を超す運賃値下げを求める署名が国交省に提出されています。

    ────しんぶん赤旗・浅野宝子記者────

2009年9月2日水曜日

森田知事に激震、
  応援した盟友“森田派”議員落選

 「完全無所属」の森田知事の「自民党」の本質が明らかになりました。

 森田知事は8月29日の総選挙最終盤に千葉県13区の実川幸夫、6区の渡辺博道氏の応援演説を行いました。

 また、県外の自民候補の応援演説も行いました。

 いずれも自民党候補です。

─────「(東京湾)アクアラインのことを応援してくれた人に断る理由はない」。

 森田知事は当選以来、衆院選での応援に前向きな姿勢を示していた。

 ただ千葉県の自民党の候補者13人のうち「知事を呼びたい」と明言するのは13区の実川幸夫、6区の渡辺博道両氏のみ。

 2人とも知事選では森田氏を支援し、麻生太郎首相への当選あいさつにも同行した“森田派”だ。(北海道新聞8/19日付け)─────

 森田知事が応援に入った実川・渡辺氏は落選しました。



千葉 自民県連会長 実川氏破れる
   ────朝日9/2────


 13区 千葉13区では、自民前職で党県連会長の実川幸夫氏が敗れた。

 選挙期間中、麻生首相をはじめ、金子一義国土交通相、森田健作知事らが次々と応援に入り、5期16年の実績を強調して支持拡大を目指したが、「逆風」に抗しきれなかった。 

 落選が決まった後、実川氏は富里市中沢の事務所に姿を見せ、「かつてない逆風の中の選挙だった。
 今まで以上に頑張ったが、力が及ばなかった。
 議席を守れず、申し訳ない」と述べ、支持者らに頭を下げた。

 県連会長を辞する考えも示した。 

 実川氏は後援会組織をフル稼働し、「選挙の基本にかえって地縁、血縁に頼る」と選挙区をくまなく回ったが、流れをつくれなかった。

 陣営は重複立候補している比例の開票状況を見守った。



09衆院選ちば:
   森田知事、自民候補を応援
    ────毎日8/30────


 選挙戦の最終日の29日、森田健作知事が県内2カ所で自民党候補の応援弁士を務めた。

 今回の選挙で知事の県内応援は初めて。

 森田知事は午後2時半ごろ、印西市の千葉ニュータウン中央駅前でマイクを握った。

 冒頭「3月(の知事選)はありがとうございました」と切り出し、約7分間の演説の半分で東京湾アクアライン値下げをアピール。

 「絶対に無理と言われたものを実現できたのはどうしてか。

 それは千葉県に力があり、魅力があるから」と語った。

 北総線運賃については「5%値下げするよう候補とともに頑張っている」と力説した。

 このあと松戸駅前でもアクアラインについて語り、「千葉県が首都圏をリードしていくためにはこの候補が必要だ。

 この男がやるのか、やらないのか、冷静に考えてほしい」と訴えた。【斎川瞳、長谷川力】



森田知事への応援依頼低調
   公明に気兼ね、カネ問題も
    ────北海道新聞8/19────


 3月の千葉県知事選で自民党県議の約半数の支援を受け100万を超える得票で圧勝した森田健作知事。

 タレント出身の知名度の高さは衆院選でも魅力のはずだが、自民党の候補者からの応援依頼は低調だ。

 知事選で対立候補を支援した公明党への気兼ねや、当選後に噴き出した森田知事のカネにまつわる問題などもあるようだ。

 「(東京湾)アクアラインのことを応援してくれた人に断る理由はない」。

 森田知事は当選以来、衆院選での応援に前向きな姿勢を示していた。

 ただ千葉県の自民党の候補者13人のうち「知事を呼びたい」と明言するのは13区の実川幸夫、6区の渡辺博道両氏のみ。

 2人とも知事選では森田氏を支援し、麻生太郎首相への当選あいさつにも同行した“森田派”だ。
 公明党は知事選で、一部自民党県議らとともに白石真澄関西大教授を支援したが、約35万票に終わり惨敗。

 衆院選で森田知事を応援に呼べば公明党を刺激することになり、公明票が逃げる事態は避けたいとの思いがあるのは間違いない。

 公明党は7月下旬から自民党候補者に推薦を出したが、実川、渡辺両氏は13人の中でもっとも遅い3次推薦のグループに辛くも滑り込んだ。

 公明党関係者は「一生懸命やる人と、とりあえず推薦する人と、色合いは違う」と支援に濃淡をつける考えを示した。

 森田知事の人気も下降気味だ。政治資金問題で告発されたほか、剣道2段も“自称”だったことなどが相次いで発覚。

 自民党県議の一人は「呼んでも票になるかはわからない」と冷ややかだ。