2012年12月12日水曜日

千葉県と千葉銀
国際ビジネス振興へ協定

 
 県と千葉銀行は、県内企業の海外進出や外国人観光客の誘致などで相互に協力する「国際ビジネス振興に関する連携協定」を締結した。中国や東南アジアに進出する県内企業の増加を受けたもので、同行が欧米やアジアに持つ海外支店網を活用する。県が金融機関と経済振興に関する協定を結ぶのは初めて。

 協定は、〈1〉県内企業の海外販路の拡大支援〈2〉海外からの観光客誘致〈3〉県内企業の海外拠点整備支援〈4〉海外企業の県内誘致〈5〉経済情報の共有――の5分野で協力する内容。県内企業支援のため、海外での商談会や物産展を県と同行で共催するほか、海外進出の際に利用できる県と同行の融資や支援の制度を共有し、企業の便宜を図る。

 観光客誘致では、同行が海外支店などで県内の観光情報をアピールする。同行はニューヨークとロンドン、香港に支店、上海とシンガポールに駐在員事務所を持つ。 また、県と同行が定期的に連絡会議を開催し、企業の海外進出動向などについて情報交換することも盛り込まれた。

 森田知事と佐久間英利頭取は15日、県庁で協定書に署名した。知事は「千葉銀行のネットワークによって県のPRができれば」と期待感を示し、佐久間頭取は「提携を県内企業の成長、県内経済活性化につなげたい」と述べた。

────2012年6月17日 読売新聞────

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