2012年12月11日火曜日

県内産天然ガス:安価で安定、大手10社が共同利用へ勉強会
LNG依存、脱却狙う 年内に報告書
────千葉────

 
 東京湾岸に京葉コンビナートが立地する千葉県の地下にあるとされる巨大なガス田を活用しようと、石油化学、鉄鋼など大手企業計10社が、県産天然ガスの共同利用を検討する勉強会を進めている。狙いは、輸入に頼っている液化天然ガス(LNG)依存からの脱却。年内に実現可能性をまとめた報告書を作成する方針で、事務局の県経済協議会は「県産天然ガスをコンビナートで利用できれば、LNGより安価で安定した国産資源になる」と期待している。【西浦久雄】
 
 首都圏の地下には、千葉県を中心に、茨城・埼玉・東京・神奈川の1都4県にまたがる日本最大の「南関東ガス田」と呼ばれる水溶性ガス層が存在する。採取業者や経済産業省などによると、全体の埋蔵量は6843億立方メートルとされ、可採埋蔵量約3500億立方メートル。国内2位の「新潟ガス田」(全体埋蔵量1056億立方メートル)を大きく引き離し、11年の日本のLNG輸入量(7853万トン)の64年分に及ぶ計算だ。

────毎日新聞 2012年06月14日 地方版────

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