2012年12月24日月曜日

────千葉────
首相お膝元でも4人反対
「消費増税」衆院で可決

  消費税率引き上げを柱とする社会保障と税の一体改革関連法案をめぐる民主党の分裂状態は二十六日、県内にも波及した。県選出の民主党衆院議員の中で、四氏が衆院本会議で小沢一郎元代表とともに、反対票を投じた。元代表がこの日の離党決断をとどまったこともあり、県内から新たな離党者はなかった。だが、野田佳彦首相のお膝元にもかかわらず、近づく次期衆院選に県連の不安は増すばかりだ。 (宇田薫)

 この日の衆院本会議後、小沢グループの一員である黒田雄衆院議員(一期)は本紙の取材に対し、反対票を投じたと明言。その理由として「本来やるべきことが、先送りというより棚上げしている。そうしたことをやらずに増税はすべきでない」と強調した。

 反対票を投じたのは黒田氏のほか、岡島一正(二期)、金子健一(一期)、水野智彦(同)の各氏。岡島氏らは衆院本会議後、国会内であった元代表らとの会合にも出席した。

 岡島氏は会合後、反対理由に関し「行革なき、増税ありきの法案には賛成できない」と説明。今後については、党内改革に努力する考えを強調する一方、将来的な離党の可能性について「最終手段。行動を起こす覚悟はある」と否定はしなかった。

 民主党は二〇〇九年衆院選で、県内十三小選挙区中、十一を制して政権交代を後押しした。しかし、昨年末には、内山晃衆院議員(7区、三期)ら衆院議員が今回同様、野田首相の消費税増税方針に反対し、一足早く離党し、新党きづなを結成済み。 

 四氏が今後、離党に至らなくても、消費税率引き上げという最重要政策をめぐる同党の足並みの乱れは、県内でも表面化。衆院選に向けた政策づくりや活動方針などをめぐり、組織の波乱要因となりそうだ。

────2012年6月27日 東京────

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