2012年12月20日木曜日

地域活性へ成長分野に力
震災教訓にBCP対応推進
地銀協会長・佐久間千葉銀頭取に聞く
────千葉────

 全国地方銀行協会の第17代会長に13日就任した千葉銀行の佐久間英利頭取(59)が千葉日報社のインタビューに応じ、就任の抱負、地銀や地域経済を取り巻く課題などについて語った。

 千葉銀頭取が地銀協会長に就くのは第12代会長の玉置孝氏以来、15年ぶりになる。就任の抱負を。

 「経済環境の厳しさは共通している。玉置の頃はバブル崩壊後の不良債権処理、相次ぐ金融機関の破綻など金融システムが揺らいだ時期。今も欧州債務危機、世界的株安と不透明感は晴れない。特に地域経済は少子高齢化や都市への人口集中など大きな構造変化が進み、地銀の役割は高まっている。この1年は地銀の使命を明確化し、着実に成果を挙げる年にする」 

 「中小企業向け貸出金は増加しており、今後も地域への円滑な資金供給に全力を傾ける。ビジネスマッチング、企業再生、海外進出などの支援も進める。各行が地域で独自のノウハウを蓄積するとともに、各行が密接なネットワークを構築し、多様化する顧客ニーズに対応する」 -業界の抱える課題は。

 「地域経済の再生・活性化が喫緊の課題。震災復興支援や中小企業の金融円滑化を進める。自己資本の規制強化など新制度・諸規制への対応も必要だ。震災の教訓を踏まえBCP(事業継続計画)の高度化など安心・安全な取引確保の仕組みづくりにも注力する。7月には岩手銀など被災県の4行から講師を迎え、BCP勉強会を地銀協の主催で開く計画だ」

────2012年06月26日千葉日報────

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