2012年3月28日水曜日

就職内定率
高校生38.4% 昨年比0.7ポイント減
全国との差拡大
────千葉────

千葉労働局は、県内の来春卒業予定の高校生の就職内定率(9月末現在)が、前年同期比0・7ポイント減の38・4%だったと発表した。記録が残る98年度以来、過去2番目に低い水準で、同0・9ポイント増だった全国平均41・5%との差もさらに広がった。同局は「円高や世界経済の不安定化などもあり、就職環境は非常に厳しい状況が続いている」と説明している。

 同局によると、求人数は前年同期比6・5%増の4712人だったが、求職者数が同3・2%増の5455人で上回り、求人倍率は1倍を切る0・86倍にとどまった。

 内定率を地域別にみると、千葉南安定所管内(千葉市南東部、市原市、東金市など)が前年同期比4・5ポイント増の39・2%だった一方、佐原安定所管内(香取市、香取郡)が同9・0ポイント減の27・0%、茂原安定所(茂原市、長生郡)が同8・1ポイント減の42・7%と下落率の大きさが目立った。

 千葉労働局は「千葉南管内は求人増の効果、佐原、茂原両管内は求職者増や大手製造業の不振などの影響とみられる。現在のところ、東日本大震災の影響はないと判断している」とした。

 同局は、学校との連携強化や未内定者への個別支援などを進めている。

────【森有正】毎日新聞 2011年11月20日地方版────

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