台湾訪問中の森田健作知事は14日、蕭(しょう)万(ばん)長(ちょう)副総統らと会談した。歴史的な経緯にも触れ、東アジアの安定と経済成長のために日台の友好関係が重要との認識で一致。森田知事は今後も経済ミッションを台湾に送る方針を明らかにし、蕭副総統は若者の交流事業を拡充する考えを示した。 現職の千葉県知事の訪台は初めて。会談で森田知事は、台湾から東日本大震災の被災地への約200億円の義援金について感謝の言葉を述べた後、「亡父は、台湾が戦後の日本を助けてくれたと常々語っていた。(台湾は)恩のある大事な友人だ」と話した。
また、「来年は観光業だけでなく(農林水産業などの)経済面でも交流団を連れて来たい」と述べた。
これに対し蕭副総統は、義援金は日台間の「深い絆」を示すものだと指摘。日本統治時代に建設された台湾南部のダムと潅(かん)漑(がい)事業が地域の農業を今も支えていることを挙げ、「統治時代には光と影の部分があるが、光の部分も評価しなければならない」と強調した。
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