県警捜査2課と生活安全総務課によると、県内の振り込め詐欺は、04年の1298件、被害額約20億円をピークに減少。さまざまな対策が講じられ、昨年は303件、約5億円と、04年以降では最少に抑えられた。
だが、今年は2月に急増、6月以降も増加の一途をたどっている。8月末までで、すでに昨年1年間の被害を超える約9億4700万円が詐取される深刻な状況。増加率は全国ワーストだ。
息子を装って借金返済や妊娠中絶費用を指定の口座に振り込ませる従来の「オレオレ詐欺」に加え、今年になって目立ち始めたのが「警察官かたり」。
警察官役と銀行員役の犯人が連携し、「あなたのカードが悪用され現金が引き出された」「被害は当行が補償します。口座は解約した方が良い」と高齢者を巧みに惑わせ、キャッシュカードを持ち去る手口だ。
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