県が、「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」を構成する25市町に問い合わせた結果、昨年10月から今年8月末までに計520件の苦情があり、うち、約4割の227件が千葉市だった。
市川市では、81件の苦情があった。南風の悪天候時、着陸便がこれまではルート上になかった市北部を通るようになったためで、「急にうるさくなった」などの声が寄せられた。同市は同省から「通過する機体は年間発着数の3%程度」と説明を受けたが、「県やほかの自治体と協力して国に改善を求めたい」と話した。
浦安市によると、同市では昨年10月以降、航空機の騒音について53件の苦情が寄せられた。うち39件がD滑走路の供用開始直後で、北風時の午後11時~午前6時の時間帯に、羽田空港から北東に離陸した航空機が南へ旋回する際に同市上空に接近するためとみられる。
同市が昨年11月に測定した結果、騒音が70デシベルを超えたこともあった。県と同市がすぐに国交省に改善を申し入れ、同省が大回りにしないよう管制官に指示、ルートが変更されて苦情は減ったという。
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