2011年11月26日土曜日

出動増、昨年度は1133件
要請手順改善で即応化
────千葉県内ドクターヘリ────

2010年度の出動が1133件を数えた本県のドクターヘリ=今年8月、熱中症の中学生の搬送で2機が出動した 一刻を争う救急患者の命を救うために導入されたドクターヘリ。千葉県内では日本医科大千葉北総病院(印西市)と君津中央病院(木更津市)に1機ずつ配備されており、2010年度の合計出動数は全国2位の1133件を数えた。背景には、119番通報段階で出動の要否を判断する消防と病院の連携強化があり、医療過疎地域の頼みの綱としての役割に期待が寄せられている。そんな中、ヘリが運用できない夜間の救命が課題となっている。

 日本航空医療学会の調査によると、10年度の全国出動件数は9452件。各地でヘリ導入が進むのに伴い件数も増加、本年度は1万件に達する勢いだ。本県の10年度の出動件数は09年度60件増の1133件。ヘリを配備する23道府県中、北海道に次ぐ多さで、病院別では、千葉北総病院が753件で2位だった。

 08、09年度のドクターヘリの出動件数のうちの2割は山武、長生、夷隅の医療過疎地域とする県は「地域の救急救命への高い需要に貢献している」と役割を評価する。君津中央病院では08年度の導入以降、年々増加し10年度は380件。本年度は8月までの5カ月間で前年同期比1・6倍の225件に上っている。

 この増加は、同病院が消防へ積極的にドクターヘリを要請するよう呼び掛けていることが反映されている。

────2011年10月04日 千葉日報────

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