計画は坂田地区の山間部約6万平方メートルに、神奈川県からの建設残土約100万立方メートルを埋め立てる。同市沼の服部回漕店(服部勝太郎社長)が昨年末ごろから計画し、今年6月に県に許可申請した。
同社によると、事業期間は3年間で、埋め立て後はミカン園にする。事業期間中は1日延べ100台のダンプカーが館山港と坂田を往復するという。
事業申請に先立ち、計画地である坂田地区では3月25日と5月23日に住民説明会が開かれた。その後も住民の検討会や同社との交渉が持たれ、6月25日に搬入時間や災害対処などを取り決めた協定書が交わされた。計画地の大部分は同社が所有し、一部の土地を所有する6人の同意も取り付けてあるという。
一方、坂田地区東側の波左間地区などの周辺住民、西岬地区連合区長会、波左間漁協などは「坂田地区以外の住民に対する説明や合意は無かった」として4日までに市、県に対して事業者や専門家による説明会の開催を要望した。陳情書では「周辺海域への影響が懸念されるが、説明は一切されてない。組合員の納得できる説明が無い場合は断固反対する」などとしている。
0 件のコメント:
コメントを投稿