2011年11月24日木曜日

千葉市民の騒音苦情殺到
羽田飛行ルート変更

羽田空港の再拡張に伴う航空機の飛行ルート変更により、千葉市民からの騒音苦情が同市に殺到している。

 昨年10月から今年9月までの1年間で200件の苦情が寄せられ、市は国土交通省との個別協議で被害軽減に乗り出した。だが、飛行ルート設定には制約が多く、ルート変更など抜本的な解決策は難しい情勢だ。

 航空機が千葉市上空を通過するのは「南風の好天時」。年間の37%を占め、D滑走路へ向かう北側ルート(高度約1200メートル)と、B滑走路へ向かう南側ルート(同約1500メートル)の着陸機が同市中央区の上空をそれぞれ通過する。便数は1時間あたり最大40機に達し、市は年間約7万2000機が通過すると推計する。

 市環境規制課によると、飛行ルート直下の住民から、「うるさい」「テレビの音が聞こえない」などの苦情や意見があり、特に南寄りの風が多く吹く4?7月は計86件と多かった。

 航空機の騒音の目安となる「W値」(うるささ指数)は、中央区の2地点で58?62と、環境基本法で定める基準値70を下回る。ただ、別の騒音指標(デシベル)では、2地点で度々70デシベルを超える高い数値が確認されている。

────読売新聞10月4日(火)────

1 件のコメント:

  1. この記事を読んで県なり市の対応のお粗末さを感じました。私は千葉市若葉区の住民ですが、北から進入する飛行区域が以前より西に変わりました。若葉区千城台支所周辺は千葉市でも有数の文教地区で、保育園から高校まで10を超える施設がありますが、この変更で学校等の上空を飛行して旋回していきます。旋回時は特に騒音が多く、文部省が望ましいとしている55デシベルを超えていると思います。ですが、県や市に苦情を申し立てても、国の立場を優先するような答えしか返ってきません。千葉県市民の代表で交渉にあたってくれるべき立場の方々なのに…。

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