2010年10月17日日曜日

千葉 今春新卒「採用なし」6割
来春も未定多数 雇用に慎重姿勢 県内企業

 県内経済の研究機関、千葉経済センターは県内企業の新卒者採用動向についての調査結果をまとめ、30日発表した。今年4月の新卒者採用をしなかった企業は約6割に上った。一昨年秋のリーマン・ショック以降、県内企業の業績回復傾向が進む中、雇用に関しては慎重な企業が多いことをうかがわせている。

 昨年4月に比べた今年4月の新卒者採用状況をみると、「採用なし」が58・1%に上り、「前年並み」の16・3%、「増加」の15・0%、「減少」の10・5%をいずれも大きく上回った。

 産業別でみると、製造業の採用なしが64・1%と、非製造業の51・0%を上回る。特に製造業の中小企業の採用なしは71・9%と目立っており、非製造業の中小企業も64・3%と高かった。

 今年4月に採用実績のあった企業に採用数を尋ねた項目では、「1~5人」が68・4%と最多。以下、「6~9人」13・2%、「20人以上」9・6%、「10~19人」8・8%と続いた。昨年4月と比べて「1~5人」の企業の割合が増えており、採用数の抑制傾向が示されている。

────千葉日報 7/31────

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