2010年10月27日水曜日

知事定例記者会見概要
日時 平成22年5月20日
【千葉県業務継続計画(震災編)の策定について】

(知事)

 次に、県ではこのたび、大地震が発生した場合でも、県民の皆様の生命や財産を守り、生活の早期復旧を図るため、「千葉県業務継続計画」の震災編を策定いたしました。

 千葉県を含む南関東地域では、今後30年間にマグニチュード7クラスの地震が発生する確率が70%程度あると公表されるなど、大規模な地震の発生が心配されております。

 県といたしましては、従来から「地域防災計画」を定めて、防災対策を推進してきました。

 しかし、こうした大規模な災害が発生した場合には、職員の登庁が困難になったり、通信機器や業務システムなどの共通資源の利用が制限されるなど、十分な災害対策が実施できないことも想定されます。

 そこで、新たに災害時に優先して実施すべき業務を特定し、その実施態勢を確保するため、この業務継続計画を策定いたしました。

 災害時の優先業務については、各業務を緊急性や重要度に応じて評価し、発生後1週間以内に着手すべき701の業務を抽出いたしました。

 内訳は、救援物資や医療の供給などの応急復旧業務が649、定期的な会計業務やシステムの運営などの通常業務が52となっております。

 そして、こうした業務の継続には、災害時における職員の確保や施設・設備など、資源の確保が重要でございます。

 このため、ヒト、庁舎、情報通信、業務システムなどの共通資源に対する検討課題を整理し、職員参集率の向上や、耐震性の確保、災害時の電力確保などの対策を記載しております。

 今後も県の業務継続を推進し、災害発生時の業務を円滑に遂行するための体制を構築するなど、千葉県全体の防災対応力を高めてまいります。

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