2011年1月31日月曜日

日本のTPP参加で
千葉県の農業産出額が6割に激減
千葉県の試算が明らかに

 千葉県は11月9日、日本がTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に参加した場合、県の農業産出額が3分の2に激減し、その影響額が1380億円にのぼるとの試算を明らかにしました。

 これは千葉県が、農水省が公表した「TPP参加による国内農業への影響試算」を参考に県農業産出額への影響を試算したもの。試算によれば、千葉県の2008年度農業産出額は4216億円、TPPに参加した場合は2836億円に減少します。

 耕種の産出額は3158億円から2397億円に落ち込みます。

 米は774億円から47億円に。県産米の9割が外国産に置き換わり、残りの1割も価格が39%低下、稲作は壊滅的な影響をうけます。

 麦類は消滅。 産出額84億円の県特産品・落花生は、生産量が6割に減少し、産出額は50億円となります。畜産は、1053億円から435億円に減少。肉用牛の産出額は2割以下に落ち込み、生乳生産・乳牛は消滅します。豚肉の生産量も3割に落ち込み、鶏の産出額は2割近い減少となります。

 TPP参加により、農業産出額(2008年度)全国第3位の千葉県農業は、大きな打撃をうけることが明らかになりました。

 今回の試算では、関連産業への影響が含まれていませんが、雇用や地域経済に与える影響も計り知れないと思われます。

〔日本がTPPに参加した場合の千葉県農業産出額への影響〕 (影響額の詳細は千葉県資料集参照⇒) 2010年11月2日時点 (単位:億円)
2008年 影響額 試算額 影響の大きな主な品目
米 774 ▲727 47 落花生 84 ▲34 50 肉用牛 48 ▲40 8生乳 240 ▲240 0 豚 367 ▲257 110 鶏卵 317 ▲55 262 千葉県全体の合計額 4216 ▲1380 2836 ※農林水産省が公表した「TPP参加による国内農業への影響試算」を参考に本県の農業産出額への影響を試算。

────丸山慎一ホームページ────

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