2011年2月3日木曜日

────千葉────
医師639人不足地域偏在も浮き彫りに
千葉県内病院の実態調査

 千葉県は、県内医療機関の必要医師数実態調査の結果をまとめた。県内の現員医師数6812人に対し、求人しているが充足されていない医師数は639人に上り、医療機関側は現状の1・09倍に当たる医師を必要としていることが分かった。二次医療圏別では、山武長生夷隅は1・22倍、香取海匝、印旛がそれぞれ1・14倍に上っており、医師不足の地域格差があらためて浮き彫りになった。

 厚生労働省が初めて実施した全国統一調査の県内分で、本県調査は県内すべての病院(284施設)と分娩(ぶんべん)を扱う診療所(77施設)の計361施設を対象に、今年6月1日現在の現員医師数と必要医師数などのアンケートを行い、337施設が回答した。初期臨床研修医は対象外とした。

 県のまとめによると、県内で働く医師の合計は6812人だったが、医療機関が担うべき診療機能を維持するためには、さらに803人(1・12倍)の医師が必要とされた。このうち、現実に求人をしているにもかかわらず充足されていない医師数は639人(1・09倍)だった。必要医師数の全国平均は1・14倍、求人医師数は1・12倍で、いずれも県内平均をやや上回った。

 二次医療圏別の求人医師数をみると、千葉(1・05倍)、安房(1・06倍)、東葛北部(1・08倍)、市原(1・09倍)の4医療圏は県平均を下回った。一方、1・22倍の山武長生夷隅は現員医師数271人に対し、さらに59人の医師を求人しており、同地域の医師不足があらためて裏付けられた。

────千葉日報11/24────

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