2011年1月19日水曜日

千葉県、愛着度ワースト5────
伝統・歴史へ関心乏しく 民間調査

 ブランド総合研究所(東京)が実施した2010年の「地域ブランド調査」で、47都道府県出身者の地元への「愛着度」を調べた項目で本県はワーストファイブに入る全国42位だった。伝統や歴史の魅力がいまひとつであると考えている人が多いことが順位の低迷に影響したとみられる。茨城県(46位)や埼玉県(47位)も低く、首都圏出身者の郷土愛の乏しさが示されている。
 愛着度は「とても愛着がある」と回答した人の割合で表した。本県は33・2%の人がとても愛着があると答え、栃木県と並んで42位だった。

 ベストファイブは
(1)沖縄県(69・2%)
(2)北海道(61・2%)
(3)京都府(53・3%)
(4)福岡県(52・2%)
(5)高知県(52・0%)。

ワーストファイブは
(42)千葉県と栃木県のほか、
(44)佐賀県(33・0%)
(45)秋田県(31・7%)
(46)茨城県(28・5%)
(47)埼玉県(25・8%)。

首都圏では、本県は茨城県や埼玉県より高かったが、(15)神奈川県(46・3%)や(32)東京都(37・6%)には及ばなかった。

 「出身地を誇りに思う要素」について尋ねた項目では、本県は「伝統芸能、祭り、イベントがある」との回答が全国で最下位の47位(3・0%)。「誇れる街並みや歴史建造物がある」も43位(9・8%)と低く、地域の伝統や歴史への関心が乏しいことが分かった。本県は海に囲まれていることも魅力の一つだが、「海・山・川・湖などの自然が豊か」も38位(49・7%)と振るわなかった。

────2010年11月16日 千葉日報────


 

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