2011年1月8日土曜日

千葉 ひったくり 緊急対策────
  警戒、啓発、検挙に全力「全国一は不名誉」

 全国最多のペースで発生しているひったくり犯罪の緊急対策に県と県警が乗り出すことになった。1~10月の発生件数が1913件(前年同期比53件増)に上り、34年連続で全国最悪の大阪府を33件上回っており、不名誉な記録は残したくないと、啓発やパトロール、犯人検挙に全力を挙げる。県警は11日から1か月間、県警機動隊員と生活安全部の捜査員延べ900人を動員し、ひったくりの発生が多い京葉、東葛方面の警察署管内で集中的に警戒にあたる。

 また、県は10日に発表した12月補正予算案に、ひったくり緊急対策に2000万円を計上。スクーター型のバイク(125cc)とオフロードバイク(250cc)を計40台導入し、京葉、東葛方面を中心に18署に配備する方針。ひったくりは、犯人がバイクを使っているケースが8割以上。18署に配備されている76台と合わせ、バイクを使って機動的に街なかの巡回や犯人の追跡を強化する。捜査のためバイクに載せるビデオカメラ116台も購入する。

 このほか、森田知事の出演で話題になった県警ホームページのビデオメッセージの第2弾も近く公開する。ビデオでは、森田知事がナレーションを担当、捜査員がひったくりの犯人と被害者を演じて、対策を呼びかける内容になるという。 県警生活安全総務課によると、県内のひったくり発生件数は、全国1、2位の座が大阪府と毎月入れ替わる状況となっている。1~8月の累計で大阪を4件上回りワースト1位になったが、9月末時点では2位に。ところが、10月末時点では再び大阪と入れ替わった。 同課は、年間発生件数を昨年(2211件)以下に抑えたいとしており、「ひったくり被害は『自分には関係ない』と思わずに、外出時は常に防犯対策を心がけてほしい」と呼びかけている。

────2010年11月11日 読売新聞────

0 件のコメント:

コメントを投稿