千葉県の財政事情は、大型開発のツケで悪化しています。
平成21年度末の県債残高(借金)は、2兆6,140億円(県民一人当たり42万9千円)となる見込みです。
知事は財政危機を理由に医療や福祉などの住民サービスの引き下げ、県職員の削減、県職員の賃金削減を強行しています。
ところが、知事室に森田健作氏の国会議員時代の元秘書と知事選の元スタッフを政策アドバイザーに委嘱し、県費、すなわち県民の税金で日当3万円など破格の報酬を与えていたことがわかりました。
【県議会では自民党の河上茂議員が代表質問でこの問題を取り上げた。「県職員は難関を突破して県庁に入ってきている。知事室長がいるのだから、室長中心に仕事をしていただきたい」と注文をつけた】。
公私混同はやめるべきです。
下記の新聞記事をご覧ください
森田知事:元秘書ら破格の厚遇
2人、県費でアドバイザーに(「毎日」6月24日付け)
◇議会が「公私混同」指摘
森田健作知事が、自身の衆院議員時代の秘書と知事選の元スタッフの2人に県の政策アドバイザーを委嘱し、県費で破格の報酬を与えていることが分かった。2人は連日知事室に出勤し、5月分だけで報酬計79万円が支払われた。県議会から「知事室は個人事務所ではない」と「公私混同」を指摘されている。【倉田陶子】
県によると、政策アドバイザー制度は堂本暁子前知事時代の03年度に始まった。専門的な意見を聞く目的で知事自ら委嘱できる。誰に委嘱するか明確な基準はなく、議会の承認も必要ない。身分は県の非常勤職員で1年ごとに更新。経歴や年齢により上限3万6000円の日当を出す。
2人への委嘱は5月1日付。元秘書は「国との調整」を担当、中央省庁の情報収集などに当たっているといい、日当3万円で5月は13日間出勤。知事選の元スタッフは「情報発信」を担当し、知事のあいさつ文作成などで相談に乗ったりしているといい、日当2万5000円で5月の出勤は16日間。
一方、他の22人は森田知事就任以前に委嘱された。日当額は最高でも1万3000円。今年4月以降の1カ月の支給総額も最高で1人12万円ほどで、年に数日分の日当を支払うだけのアドバイザーもいる。
県議会では自民党の河上茂議員が代表質問でこの問題を取り上げた。「県職員は難関を突破して県庁に入ってきている。知事室長がいるのだから、室長中心に仕事をしていただきたい」と注文をつけた。
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◇県知事の委嘱アドバイザー一覧◇
役割 代表的肩書と性別年齢
政策 元衆院議員秘書※ 男46
同 元知事選スタッフ※ 男37
薬事(薬剤師) 元製薬会社員※ 女54
同 ( 同 ) 元病院勤務※ 女59
就職支援 元企業人事担当者※ 男61
同 同※ 男60
「ちば・エコ農業」産地 元県職員 男67
同 同 男69
同 同 男63
同 同 男76
同 同 男62
同 同 男62
同 同 男73
同 元農協職員 男46
同 同 男61
同 同 男68
同 同 男62
同 同 男57
同 同 男69
同 同 男53
同 同 男47
同 元団体職員 男63
同 元食品流通会社員 男53
同 青果物卸売会社員 男47
注=※印はアドバイザー専従者
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