2010年12月29日水曜日

千葉 道徳教育:県立高授業に導入へ
 県推進委最終提言案、13年度めどに指導体制

 県立高校に「道徳」の授業を導入することが10日、県道徳教育推進委員会の最終提言案に盛り込まれた。13年度をめどに、高校1年の「総合的な学習」の時間などを活用する。導入前にすべての高校に道徳教育推進教師を置き、指導体制を整える方針。
 委員会は森田健作知事の肝いりで発足し、大学教授らが道徳教育の進め方を検討してきた。最終提言案によると、県の道徳教育の主題は「『いのち』のつながりと輝き」。重要な視点として「郷土と国への愛着と誇り」などを掲げた。映像教材も作成するという。
 一方、委員会がウェブサイトで県民の意見を募集した結果、「高校生に道徳を説く前に、行政が貧困による格差や差別を放置していることを恥じるべきだ」「愛国心の扱いは特に慎重であるべきだ」などの意見も寄せられたという。

────【斎藤有香】毎日新聞 2010年11月11日 地方版────

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