2010年12月3日金曜日

第7次 千葉県民要求実現 座り込み、
森田知事要請行動に100人参加

 「このままでは正月が越せない」と、今年最後の第7次県民要求実現、座り込み、知事要請行動が県議会中の11月30日、千葉県庁を舞台に100人が参加して行われました。
 主催は「明るい民主県政をつくる会」と「森田知事の政治責任を追及する会」です。
午前11時より県庁門前で事前宣伝行動を行いました。千商連の吉田副会長、民医連の秋元事務局長、JMIUソーラーシリコンテクノロジー支部の諏訪委員長、千葉土建の松岡書記長らが次々とマイクで市民に訴えました。
 正午より座り込み行動を行いました。司会は民医連の秋元事務局長、開会あいさつは河野泉代表、その後、県議会報告は日本共産党の三輪由美県議が行いました。その場で共産党県議3人も紹介されました。
 経過報告は両会の事務局長・松本が行いました。
 決意表明の最初は千葉土建の須木委員長が住宅フォーム制度と公契約条例制定を強く求めました。
 JMIUの金子書記長は、かずさアカデミアパーク誘致企業のソーラシリコンテクノロジー株式会社による、整理解雇を装った労働組合潰しの17人に及ぶ不当解雇について、県として行政指導を求めました。
 千葉労連の本原事務局長は、就職浪人、失業対策等雇用の拡充を求めました。
 新婦人の森田会長は、男女共同参画第三次計画から、男女平等の文言を削除するなど、バックラッシュの是正を求めました。 
 全教千葉の青木書記長は、「道徳教育」、「親学」など、知事の教育介入を批判し、教育条件の整備を求めました。
 自治労連の川俣さんは保育制度の改悪を許さず、今こそ充実をと訴えました。
 千商連の吉田副会長は、業者の窮状を訴え、対策を求めました。
 医労連の永島さんは、医師・看護師増員を訴えました。
 日本共産党の浮揚委員長は、管内閣の問題点を指摘し、政治革新を訴えました。
 最後に三輪定宣代表が森田知事の支持率低迷の原因を分析し、県民要求にこたえる必要性を訴えました。



県庁5階の会議室で各団体が知事要請


 その後、県庁5階の会議室で知事要請行動を各団体の代表で行いました。今回は、重点要求を中心に行いました。最初に三輪代表が第7次の要請書を知事側に提出しました。対応したのは、岩舘総務部次長、商工労働部次長、遠山知事室長です。
 冒頭、千葉土建の須木委員長は、リフォーム助成制度、公契約条例制定を求めました。当局は、「公契約についてはどういう形で出来るのか、検討したい。契約はきちんと守らせたい」とこたえました。リフォーム助成制度については、「県土整備部がこの場にいないので、回答できない」とこたえました。 
JMIU千葉支部の金子書記長は、ソーラーシリコンテクノロジー株式会社の手塚博文社長による労働組合潰しの不当解雇について、行政指導を求めました。千葉県の誘致企業が法違反をおこしていいのか。県は5年間も地代を無料で提供していることなど、県の指導責任を求めました。また、首を切られた三人の仲間が、家族を抱え、年の瀬に生活に困っていると、切々と早期解決を求めました。当局は、「置かれている立場はきびしいと思います。係争中ですが、手塚博文社長に会い、雇用は大切、解決するようお願いをしている」と話しました。
 千葉労連の本原事務局長は、「今年も約1000件の労働相談が寄せられている。解雇と退職強要の相談が多いのが特徴です。労働者を安易に首切りしないよう企業に申し入れてほしい。来春の新卒者の雇用促進の手をうってほしい」と要請しました。県当局は、「出来るかぎりのことはしている。三者で幅広く、要請をしている」とこたえました。両会の事務局の松本さんは、失業対策事業、大企業に採用枠の拡大を求めること、県自身が採用枠を増やすことを強く求めました。
 新婦人の葛原副会長は、男女共同参画第三次計画で男女平等の文言を削除する動きを批判し、第三回懇話会では各委員の意見をくみ取った案にしていただきたいと訴えました。県当局は、「いろいろな意見があると思います。要請は伝えます」とこたえました。
 農民連の梅澤さんは、千葉県の農業、経済、雇用に壊滅的被害を与えるTPPに反対していただきたいと主張しました。県当局は、「午前中の会議でも意見がでた。本県への影響は大きいが、貿易で生きている面もあるのでトータルで考えたい」とこたえました。
 民医連の秋元事務局長は、「国民健康保険料が高すぎて払えない人が増えている。国の補助金を復活するように国に要請してほしい。2015年に千葉県は高齢化社会になる。介護サービス、特養ホームなど拡充していただきたい」と訴えました。
 自治労連の長平委員長は、地域主権改革の問題点を指摘しました。「保育制度については、義務づけ、枠付けの見直しの議論されている。来年度法整備の方向で急ピッチで動いている。ヒアリングをして、国に意見を上げてほしい」と訴えました。
 千商連の星野会長は、「業者は不況のあおりをもろに受けている。松戸の仲間が強権徴集で自殺に追い込まれた。県の制度融資については、既存貸し付け分も含め、三年間の返済猶予が出来る制度をつくってほしい。また、生活と営業を困難に追い込む徴集はやめるよう改善せよ」と求めました。
 最後に三輪定宣代表は、「ただいま要請にあったように、県民生活は深刻で、悲鳴があがっている。県は県民の姿を透視していただきたい。また、県は雇用の開拓者になってほしい。さらに、教育や福祉のセーフティネットが壊れているもとで、自治体がセーフティネットになる時代じゃないでしょうか。 こういう時代は民主主義が犯されるおそれがある。自治体は男女平等など、民主主義の砦になってほしい。森田知事の支持率は石原慎太郎に次いでワースト2位である。森田知事は県民の支持を失っている。知事は申し訳ないと県民に謝ってほしい。そして、本気で県民の要求にこたえてほしい。今回の知事要請は、話し合い方式で前進したと思います。これからもよろしくお願いしたい」と話しました。最後に、次回の要請には森田知事が対応するよう強く求めました。

0 件のコメント:

コメントを投稿