神奈川県の松沢成文知事は25日の定例記者会見で、不正経理問題の責任を問い、羽田慎司(62)、小野義博(61)の両副知事を更迭した、と明らかにした。
異例の厳しい対応について松沢氏は「県政史上最大規模の不祥事で、事務方トップとして最終責任を負っており、勇退してもらう」と説明。
副知事は当面、古尾谷光男氏(59)1人となる。
松沢氏は、自身の責任について「再発防止策をつくり県政を立て直すのが使命。任期中に(職を)投げ出すのは県民を裏切ることになる」として、辞職の考えはないと強調した。
松沢氏は24日夕に辞職を求め、2副知事が25日午前に辞表を出した。
辞職は31日付。羽田氏は総務部長などを経て2007年6月に、小野氏は環境農政部長などを経て07年10月にそれぞれ副知事に就任した。
松沢氏は、千葉県で不正経理が発覚した後も2人が調査を十分せず「不正はない」と報告していたことなどを更迭理由に挙げた。
古尾谷氏は、不正経理の内部調査が始まった後の昨年6月に就任したため対象から外した。福井新聞 (2010年3月25日)
県不正経理:適切な措置要求
────県議会決算特別委 /千葉────
県議会の決算審査特別委員会が30日開かれ、県の09年度決算を賛成多数で認定。不正経理問題への適切な措置を求める付帯決議をした。
決算については民主、市民ネット・社民・無所属、共産が「不適正経理があり、県の対応も不十分だった」と認定に反対したが、自民、公明の賛成多数で認定。その後、自民党が「不適正処理のプール金が返還未了の業者とは取引しないなど強い姿勢で臨むこと」「今後不正経理に関係した職員の責任の所在の明確化と処分の厳格化を図る」とする付帯決議案を提出、全会一致で認めた。
0 件のコメント:
コメントを投稿