部長答弁は、県所有の新都市ビルや立体駐車場の管理委託業務について、受託業者が数々の法律違反や「業務仕様書」(いわゆる「契約書」)違反を繰り返している、との指摘を受けて行われたもの。
今年度、事業は(株)「佐生」が5670万円で落札。落札率64.9%と、低入札価格調査制度の対象に近い低価格です。
その結果現場は、警備業法で義務付けられている新採用の警備員への「30時間以上の教育」が行われていなかったり、人員不足から、1週間に123時間もの勤務や24時間勤務が連続5日間、120時間連続勤務などの異常がまかり通っています。
また、「仕様書」に決められている人員が配置されておらず、賃金も、発注に際して県が参考にしている「建築保全業務共通仕様書」(国交省)を大幅に下回り、最低賃金にも達していないなど、深刻な事態になっていました。
小松県議が、これらの事実を一つ一つ確認し、「(株)『佐生』との契約を見直すべきだ」と指摘したのに対して、小倉明管財課長は「契約解除の条件に合致していないが、慎重に検討してまいりたい」などと答弁。
さらに小松県議が、「法律違反や契約違反があっても、契約解除できないとは何事か。県の発注業務で県民が苦しめられ、ワーキングプアが生み出されているのを放置しておいていいのか」と詰め寄った結果、冒頭の部長答弁となりました。
公契約条例の制定について、本会議では、石渡哲彦副知事が「解決すべきさまざまな問題がある」と、後ろ向きの答弁をしていました。
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