2012年1月24日火曜日

県議会
パナソニック液晶と日立ディスプレイズへ
雇用確保の申し入れ

11月8日、日本共産党は、工場の休止を表明したパナソニック液晶ディスプレイ(株)と、来春設立予定のジャパンディスプレイ(株)に統合される日立ディスプレイズ(株)にたいして、雇用の確保を求める申し入れを行いました。 全文は以下の通りです。

貴工場の年度内休止にかかわる要請について


パナソニック液晶ディスプレイ茂原工場 御中

2011年11月8日
 日本共産党千葉県委員会
 日本共産党千葉県東部地区委員



日ごろの貴工場の活動に敬意を表します。
 貴パナソニック液晶ディスプレイ茂原工場の年度内休止が発表され、正規・非正規の労働者約1500人の雇用と、地域の関連企業の経営に不安が広がっています。 日本共産党は、雇用と地域経済を守る大企業の役割を果たされるよう以下のように要請するものです。


1.巨額の内部留保や地元自治体からの補助金交付にてらして、雇用と地域経済への社会的責任を明確に果たすこと。
① パナソニック本社の内部留保は、4兆円を超えており、その1%を使っただけで1万人の雇用が守れます。いかなる状況であれ、労働者の雇用や関連会社の経営を守ることを強く要請します。
② 貴工場には、旧IPSアルファテクノロジー社の時から継続して、千葉県から50億円、茂原市から40億円の合計90億円の補助金拠出が実行中で、すでに千葉県から20億3千万円、茂原市から13億5千億円が支払い済みであり、貴工場として地域の雇用と経済にたいする責任を果たすべきです。
③ 工場休止などによって、雇用や地域経済に深刻な影響をもたらすならば、千葉県や茂原市からの補助金は返還すべきです。

2.非正規雇用労働者についても、正規労働者と同様に雇用を守ること。

① 非正規雇用労働者からは、契約期間満了で遅くとも3月までに雇い止めになるのかという不安の声があがっています。「派遣」として長期間受け入れ、派遣受け入れ期間制限の後は、有期雇用として僅か3か月の短期間契約を長期に繰り返すなどの実態から、本来は正規雇用とすべき労働者です。「工場休止」を理由に「雇い止め」にされるのは、あまりにひどい対応です。正社員と同様、今後の雇用に責任を持つべきです。
② この間、「紹介予定派遣」として、派遣労働者を受け入れながら、予定期間が来ても直接雇用がほとんど行われていないとの声が寄せられています。仮にこうした事実があれば脱法行為になります。紹介予定派遣の主旨に照らして、直接雇用を促進すべきです。
③ 関連の請負会社の労働者についても、雇用が守られるよう責任を果たすべきです。

3.正規雇用労働者の姫路への異動について

① 正規労働者の相当数が、家庭の事情等で「姫路工場への異動」は困難と思われます。労働者の希望と実情をふまえて、雇用を守る対応をすべきです。
② すでに姫路工場に異動した労働者を含めて、千葉の自宅への帰宅費用などを含めて、必要な手当ての保障や待遇改善をはかるべきです。

4.仮に「ジャパンディスプレイ」社などが貴工場を買収する場合でも、関連会社を含めて雇用を守ることを要請します。

以上

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