2012年1月22日日曜日

東日本大震災:処分場汚泥検査を
君津市長、森田知事に要望
────千葉────

君津市の鈴木洋邦市長は20日、森田健作知事と県内各市町村長の意見交換会の席上、同市内の管理型最終処分場に放射性物質を含む汚泥や焼却灰が搬入されている問題について「施設近くを流れる川は周辺4市の水がめで、放射能が流れ込むと大変。私たちも安全だと説明しきれない」と述べ、処分場の運営企業に対し、汚泥の検査や放流水の分析、搬入量の制限などを行政指導するよう、森田健作知事に要望した。

 これに対し同席した戸谷久子・環境生活部長は「10月から施設から出る浸出水、放流水の放射性セシウムの分析をする。搬入量の制限はできないが、住民の安全に配慮する」と述べた。森田知事の回答はなかった。

 県廃棄物指導課などによると、同処理場は埋設した廃棄物から汚染水がしみ出さないよう、シートで地下水と廃棄物を分断。降雨などでシートの上にたまる水は処理後、近くの御腹川に排出している。鈴木市長は「市内のシイタケが暫定規制値を超えたことも重なり、地元はパニックになっている。(窮状を)もっと身近に感じてほしい」と訴えた。

────【斎藤有香】毎日新聞 2011年10月21日 地方版────

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