2011年2月17日木曜日

千葉県不正経理退職者の返還進まず

 県の不正経理問題で、県は24日、特別職や管理職(退職者を含む)からの返還状況を公表した。県は来年3月末までに総額9億1918万円の返還を目指しているが、不正経理が行われていた当時の特別職5人のうち1人が返還に応じていないなど退職者からの返還が進んでおらず、返還額は約82%の7億5049万円にとどまっている。

 総額の内訳は、知事部局などが9億540万円で、県立学校が1378万円。知事、副知事、出納長の特別職では返還対象者5人のうち、堂本暁子前知事ら4人はすでに返還したが、1人が返還に応じていない。

 知事部局などでは、返還対象者のうち現役職員は99%が返還したが、退職者は77%。県立学校では、現役の職員89%が返還したのに対し、退職者はわずか49%だった。一方、不正経理問題で業者の口座に預けられたプール金4億2088万円の返還状況については、業者との間で返還が決まった確定額が前回5月の公表時の1億8257万円と変わらず、ほとんど進展がなかった。

 来年3月までに回収できなかったプール金と職員、退職者の負担分は、現役の管理職が支払っていくことになる。

(2010年11月25日 読売新聞)

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