県は30日、10年度予算の翌年度への繰り越し額が111億7700万円にのぼる見通しを明らかにした。県土整備部が7割以上の79億7400万円を占めている。県議会で民主党の堀江はつ議員の代表質問に答えた。 年度途中の12月補正予算編成の段階で既に100億円規模の予算が執行されない見込みとなっていることについて、石渡哲彦副知事は「繰り越しが多額にのぼることは必ずしも望ましいことではない」と述べつつ「年度内に事業が終わらないときは繰り越しは認められている」と答弁。国の経済対策に伴い補正予算で取り組む事業については予算化の時期が遅いことなどから「繰り越し制度の活用も必要と考えている」と答えた。
県土整備部の繰り越し額が多いのは用地取得や工事が終わらないことが理由で、「これまでの反省も踏まえ、どん詰まりでやるよりも、今の段階で検討し措置する方が適切と判断した」と説明した。
────【森有正】毎日新聞 2010年12月1日 地方版────
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