1. はじめに
09年3月の知事選挙で森田知事が誕生しました。
「明るい民主県政をつくる会」と「森田知事の政治責任を追及する会」は、県議会ごとに県民集会と県民要求を実現させるため知事要請活動、県政報告会を行っています。 この一年間で千葉土建の組合員は16人が自殺しました。その内、3人は30代の青年です。原因は、悪政と建設不況で、仕事がないなど状態悪化が深刻だからです。
また、15歳から24歳までの青年の失業率は11.1%で最悪、この春卒業した大卒の就職率は6割と深刻です。
この状態悪化を打開するカギは、9.9県民大集会など、私たちの運動と世論にかかっています。
2. 森田県政の特徴は次の4つです。
① 森田知事は、県民をあざむき、金権腐敗にまみれています。 当選直後から「完全無所属」という看板に「だまされた」との怒りの声が「森田知事の政治責任を追及する会」に多数寄せられました。 また、検察審査会は「政党隠しを徹底して行ったと推測できる」と指摘しながら「不起訴相当」にしました。この「不起訴相当」に県民は納得していません。その証拠に、森田知事の不支持率ランキングは、石原慎太郎知事に次いで、2位になっています。 森田知事は、自民党支部経由で「森田健作懇話会」に1.5億円の企業献金を受けていました。 この他、「違法献金」「ヤミ献金」「所得税逃れ」など、「政治とカネ」問題が解決していません。千葉県から金権腐敗を一掃する大運動が求められています。
② 大企業の利益に奉仕する県づくり、財政危機といいながら大型開発を最優先しています。 かずさアカデミアパーク構想が破たんしているにもかかわらず、今年度も26億円の県費を投入するなど、相変わらず大型開発最優先です。 都市部の主な県が実施している法人事業税の超過課税導入も拒み続けています。その背景は、「森田健作経済諮問会議」「千葉力創造研究会」が森田県政の司令塔になっているからです。 メンバーは県経済界の重鎮、千葉商工会議所・千葉滋胤会頭らが名を連ねています。 県民のくらし最優先の県政が求めれています。
③ 自治体本来の役割である、くらし、福祉、医療、教育を支える仕事を放棄しています。 県民が県政に求めていることは、県庁が行っている09年の世論調査でも明確です。 一位は高齢者福祉、二位は医療の充実、三位は災害から県民を守る、四位は子ども支援です。 ところが、特養ホームの県内待機者は1.7万人、65歳以上1000人あたりの数値は全国最下位です。 医者・看護師の数も、全国最下位クラスで深刻です。 県民の人権を守るため、県民要求の前進が求められています。
④ 森田知事の奇異な歴史観(靖国派)を千葉県教育へ持ち込んでいます。 森田知事は、昨年の8月15日に靖国神社に参拝しました。 知事は、「日本教育再生機構」の代表委員もつとめています。 戦後教育を「自虐史観」と攻撃し、戦前の日本を賛美し、アジアの侵略戦争を正義の戦争だったとする歴史教科書の採択をねらっています。 2010年3月に「愛国心」「道徳教育」「親学」を強調する「千葉県教育振興基本計画」を策定しました。 来年の中学校歴史教科書採択に向けた運動が求めれています。
3. 県民の運動と世論、共産党議員の奮闘で県民要求が前進しました。
① 子どもの医療費助成については、長年の運動により今年の12月より小学校三年生までに改善させました。森田知事の公約である中学生までの医療費助成を求めて運動することが求められています。
② 私学助成については、ピンハネをなくし、県単上乗せに改善させました。具体的には2010年度より高校生は一人あたり3千円を6千円に、幼稚園生は300円を600円に引き上げます。
③ 特養ホーム一床あたりの建設補助金、現行250万円を400万円に引き上げました。 ④ 県議会常任委員会の逐語議事録の作成、本会議並みに傍聴を原則自由化に改善させました。
④ 道路4事業の市町村負担金を2010年度より廃止することができました。
4. 変革の時代、変化をチャンスに、県民本位でくらし最優先の県政に変えよう。
野田市では昨年、千葉土建などが長期にわたり運動をしてきた公契約条例が全国ではじめて制定されました。「官製ワーキングプア」をなくす運動に弾みをつけています。
また、核兵器廃絶をめざす「平和市長会議」に県内自治体の30人の首長が昨年から今年にかけて一気に加入しました。加入率は関東で一位です。
このように、大きな変化が千葉でうまれています。
この変化は、世界、日本、千葉で起きています。理由は変革の時代の始まりだからです。この変化をチャンスに、諸要求を前進させることが求められています。
当面、 9月県議会に向け、切実な県民要求を県政に突きつけ、仕事確保、福祉や医療、教育の改善を求めます。9月9日に行う「不況打開!生活危機突破!県民大集会」を3000人規模で成功させようではありませんか。
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