2010年8月18日水曜日

「千葉県政報告と交流会」に30人参加
森田県政への関心が高まる

「明るい民主県政をつくる会」と「森田知事の政治責任を追及する会」は8月10日、自治体福祉センターで「千葉県政報告と交流会」を開きました。この企画は、昨年3月に森田知事が誕生して以来、議会ごとに行っています。今回で5回目になります。

 参加団体は12団体から30人が参加しました。主な参加団体は、千葉土建、新婦人、自治労連(県職労)、全教千葉、県国公、市川浦安労連、明乳争議団、市川年金者組合、民医連、民青、日本共産党等です。

 河野泉・明るい会代表委員の開会あいさつ後、岡田幸子県議が80分にわたり、森田県政の4つの特徴、日本共産党の論戦、役割、展望などを熱く語りました。 その後、参加者から「カジノ構想」や「知事の靖国参拝」などを巡り、活発な質問、意見、要望がだされ、岡田幸子県議と小松実県議がこたえ、会場参加者をまじえ、議論を深めました。

 岡田幸子県議は、講演の最初に、森田県政の反県民的な四つの特徴を述べました。一つは、県民あざむき、金権まみれ、二つめは、財界の利益最優先で大型開発推進、三つ目は、くらし、福祉、医療、教育を支える自治体本来の仕事を放棄、四つ目は、特異な歴史観の千葉県教育への持ち込み、これらの事実を資料に基づき明らかにしました。

 次に県議会内の自民党、特に靖国派の目に余る振る舞いを告発しました。 そして、6月県議会でおこなった岡田県議の一般質問の内容についてふれました。最初に知事の政治姿勢をただしたこと。続いて、日立グループの大リストラ計画、特別支援学校の過密化の解消、不正経理問題と地元の要望について質問したことを明らかにしました。

 最後に日本共産党が果たした役割と来春の一斉地方選挙で諸要求を前進させるため、共産党県議を5議席以上に増やしてほしいと訴えました。

 この間、県民運動や共産党の地方議員と力を合わせ、ねばり強い取り組みを行ってきた結果、いくつかの県民要求を実現させてきた、と実績を話しました。

 主な実績は、
①子どもの医療費助成については、今年の12月より小学校三年生までを対象にすることができたこと。
②私学助成については、ピンハネをなくし、県単上乗せを勝ちとったこと。具体的には2010年度より高校生は一人あたり3千円を6千円に、幼稚園生は300円を600円に引き上げの成果を得たこと。
この他、道路4事業については、市町村負担金の廃止も改善させるなど、数々の成果を上げたと報告しました。最後にこれからも力を合わせて、諸要求前進をめざしともにがんばりましょうと訴えました。 

 続いて、質疑を行いました。主な質疑は次のとおりです。 
① 森田知事のカジノ構想にたいし、共産党はどう考えているのか。 
② アクアライン800円値下げ問題を、共産党はどう考えているのか。 
③ 森田知事は昨年も8月15日に靖国神社に参拝している。申し入れをしないのか。 ④ 県警の不正経理問題に対する処分は甘いのではないか。 
④ 県議会の傍聴場所が柱がじゃまして、見づらいので改善してほしい。
⑤ 道路4事業の地元負担は本当にゼロでいいのか。
⑥ 特別支援学校の生徒は増えているのか。
⑦ 船橋に住んでいるが、下水道の本管部分も負担を強いられている。これはおかしい。 ⑨ 千葉県議会の中で、民主党は森田知事にどう対応しているのか、などなど。

その後、各団体より下記のとおり発言がありました。
① 平和委員会の代表は、ブルーインパルス、田母神講演について次のように述べました。国体の開会日(9月25日)に千葉市上空を航空自衛隊のブルーインパルスが旋回する。この間、ブルーインパルスは8件事故を起こし、7人が亡くなっている。飛行中止を求めていきたい。 また、「核武装論」を唱える更迭された田母神元航空幕僚長が、千葉で13回目の講演を企画するなど、核兵器廃絶の流れに逆行する動きが生まれている、と警鐘しました。
② 全教千葉の代表は、会場質問にこたえ、特別支援学校の生徒は増えいると話しました。2008年度は1500学級で5200人である。学校現場では、教師の半分が非正規の教師である。非正規問題を解決しないと教育はよくならない。改善に全力をあげたいと語りました。
③ 新婦人の代表は、新婦人が運動してきた子どもの医療費無料化拡大が前進したことを話しました。具体的には、今年の12月より小学校三年生まで医療費が無料になる。 男女共同参画に対して、基本理念も改悪する攻撃がされている。男女平等をめざしがんばりたい。 また、「子宮頸がん予防ワクチン接種の助成を求めること」の意見書は6月議会で継続審議になった、と報告しました。
④ 千葉土建の代表は、仕事づくりのため、7月に県下の保育所など100カ所の公共施設のウォッチングを行った、と話しました。建設労働者の実態は深刻、建設労働者のアンケート結果をマスコミに訴えている。今は、単価たたきとルール無視で、仕事が無くて困っている。現場では「ワンコイン大工」と言われている。リフォーム助成を勝ちとるため、本日、県庁の7課に要請をした。対応の悪い課もあった。国体用務で各課2人動員で仕事も忙しい、と言っていた。9.9県民集会には千葉土建として1500人の参加をめざし、要求を前進させたたい、と力強く語りました。 最後に三輪定宣代表委員の閉会あいさつで散会しました。

三輪定宣代表委員のあいさつ

 
 「明るい民主県政をつくる会」と「森田知事の政治責任を追及する会」の二つの課題が本日の講演と質疑で明確になったと思います。

 森田知事の不支持率32%である。これは、引退した長野県の知事を除くと、石原慎太郎知事の39%についで高い数値である。このことは、森田県政に県民の厳しい目がそそがれている証である。

 森田知事は奇異な教育観を押しつけている。このことは県政の私物化である。男女共同参画への攻撃も、根は一つである。

 森田知事の背景である日本会議は、夫婦別姓問題で5000人規模の集いを開いている。親学とか道徳教育で始末をつけていこうとしている。日本会議は、全国300くらいの支部をつくり、教科書採択をねらっている。千葉県男女共同参画推進懇話会委員に就任した埼玉大学教養学部の長谷川三千子教授も日本会議のメンバーである。

 これからは就学援助が大事である。「社会全体であなたの学びを支えます」という文章を文科省が作っている。佐賀県は不登校などの子どもから授業料をとらないよう応援する姿勢を示している。また、そういう子が通える高校をつくろうとしている。このようなネットを張っていくことが大事である。 

 いま、若者の失業率は11.1%、大学生の就職率は6割です。そういうことに対して、職場を開拓することが県政の仕事です。引き続き、県民の期待にこたえてがんばりましょう。

 

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