2010年11月12日金曜日

医者・看護師の数は────
     全国最下位クラス、改善が求められる

 県民が県政に求めていることは、県庁が行っている09年の世論調査でも明確です。一位は高齢者福祉、二位は医療の充実、三位は災害から県民を守る、四位は子ども支援です。
 ところが、特養ホームの県内待機者は1.7万人、65歳以上1000人あたりの数値は全国最下位です。
 医者・看護師の数も、全国最下位クラスで深刻です。県民要求に基づく、改善が求められています。




森田知事定例記者会見(平成22年10月14日)


知事

【「千葉県医療再生プログラム」の取組状況について】

おはようございます。

最初は、地域医療再生の取り組みについてでございます。

県では、「千葉県地域医療再生プログラム」に基づき、本年度から本格的に、「香取海匝」地域や「山武長生夷隅」地域を中心に、地域医療の再生に取り組んでおります。

両地域の医療関係者や市町村の方々とのたび重なる議論を経て、今月7日に開催した「千葉県地域医療再生本部」の会議で、来年度の実施に向けて検討する事業について、おおむねご了承いただきましたので、その概要を説明させていただきます。

まず、「香取海匝」地域では、地域医療を担う多くの自治体病院が、医師不足による機能低下に悩んでおります。他方、地域の中核である旭中央病院には患者が集中し、パンク寸前となっております。

こうした問題を解決するため、来年度、旭中央病院に「地域医療支援センター」を設置し、医師の派遣や研究・研修機能の強化を図ります。

それとともに、周辺の自治体病院では、手術、2次救急、リハビリなど、それぞれの役割に応じて、必要な施設や医療機器の整備を行います。

次に、「山武長生夷隅」地域では、救命救急センターがなく、「救急患者の搬送時間が長い」、「地域外への搬送率が高い」などの問題を抱えております。

救急医療体制の底上げが必要なことから、それぞれの地域の実情に応じた初期救急や2次救急強化のための施設整備、救急医療従事者の確保などを中心に進めていきます。

そのほか、医療機関相互ネットワークを強化するため、ITネットの整備や、「千葉県共用地域医療連携パス」の普及推進などにも取り組んでまいります。

また、全県的に不足している医師の確保に向けて、「医師キャリアアップ・就職支援センター」を来年12月に設置することを目指しております。

このように、「地域医療再生プログラム」は、地域の皆様による真剣な取り組みや積極的な参加のもと、順調に進んでおります。

県といたしましては、今後も地域の皆様がどのような地域医療を目指し、そのために必要なものは何かということをお聞きし、市町村や地元の医療関係者と連携・協力しながら進めてまいります。

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