(知事)
次は、仕事と生活の調和を図る「ワーク・ライフ・バランス」の推進についてでございます。
千葉県では、県民の皆様が生き生きと働きながら、子育てや介護などと両立できる環境をつくるため、今年度、新たに「中小企業の両立支援重点サポート事業」を開始いたしました。その背景となった2つの調査結果と事業の内容についてお話しいたします。
昨年度、県が実施した「ワーク・ライフ・バランス県民意識調査」によると、自分自身の生活において、「仕事と生活の調和がとれている」と感じている方は、半数程度しかおりませんでした。
そして、「企業は、従業員が仕事と生活の調和が図れるように配慮すべきだ」という意見に対して、9割を超える方が賛成しておりました。
また、企業を対象とした「出産・子育て期における男女労働実態調査」によれば、短時間勤務制度や、子どもが病気のときの休暇制度など、子育て中の従業員を支援する制度は着実に整備されてきております。しかし、その整備率は、従業員の規模が小さい企業ほど低くなっていることがわかりました。
そこで、県といたしましては、県内の中小企業を対象に、ワーク・ライフ・バランスの推進について啓発を行う「中小企業の両立支援重点サポート事業」を新たに実施することといたしました。
この事業では、「緊急雇用創出事業等臨時特例基金」を活用して新たに採用された5名の「両立支援サポーター」が半年間にわたって1,500社の企業を訪問いたします。
「両立支援サポーター」は、各企業の両立支援制度の整備状況の把握や、企業の子育て支援に関する法律改正の周知、県の両立支援アドバイザー派遣制度の紹介など、各企業の実情に合わせたきめ細かい啓発と支援を行ってまいります。
既に6月から企業訪問を開始しておりますので、企業の皆様には、事業の積極的な活用とご協力をお願いいたします。
県では、県民の皆様に、千葉県に「住んでよかった」「働いてよかった」と誇りに思っていただけるよう、だれもが働きやすい職場づくりに向けて、積極的に取り組んでまいります。
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