2010年11月5日金曜日

知事定例記者会見概要
日時 平成22年7月8日(木)
【成田スカイアクセスの開業について】

(知事)
 次に、東京都心と成田国際空港を北総線経由で結ぶ「成田スカイアクセス」が、いよいよ来週7月17日に開業いたします。
 平成14年に鉄道会社が設立されて以来、本当に多くの方々のご努力、ご協力により整備が進められ、開業を迎えることとなりました。
 成田スカイアクセスを走る新型スカイライナーは、最高時速160キロで、都心と成田空港を最速36分で結びます。これにより、従来の51分から15分短縮され、空港アクセスが飛躍的に向上いたします。
 また、スカイライナーのほかに、途中の主要駅に停車するアクセス特急も運行されますので、県北西部の交通が一層便利になり、千葉ニュータウンなど、沿線地域の魅力が高まるものと期待しております。
 去る6月23日に、私も新型スカイライナーに試乗させていただきました。線路や車両に最新の技術を用いており、時速160キロという在来線では日本一の速度にもかかわらず、走行中の揺れもほとんどなく、とても快適な鉄道でございます。
 また、沿線の印旛沼周辺には緑豊かな自然が残っており、車窓からの眺めも最高でございました。
 7月15日には、鉄道会社の主催により「竣工式典」及び「開業記念式典」が開催され、私も出席してテープカットなどを行う予定でございます。
 成田スカイアクセスの開業は、成田空港への利便性が飛躍的に高まるとともに、千葉県の経済・観光などの推進に極めて大きなインパクトになります。
 県では、この開業を契機に、成田国際空港や沿線地域の魅力を大いにアピールし、県内経済の活性化につなげてまいりたいと考えております。




知事定例記者会見概要
日時 平成22年7月8日(木) 
◎質疑応答


(記者)
 おはようございます。よろしくお願いします。まず、1点目ですが、北総鉄道の運賃の値下げ補助金の問題ですが、先日、白井の横山市長が県のほうにもいらっしゃって会議が開かれたと思うのですが、そこの中でもう少し時間が欲しいというお話と、今後、県などとも協議して今後のことについては考えていくというふうにお話しされておりましたが、知事として、県として、この問題にどのように取り組んでいくのか。

(知事)
 白井市長からは、お出でになっていただいて、運賃値下げの枠組みは維持したいと。市として、言うなれば、ただ乗りはできないと。今後については、白井市が責任を持って案をつくり、また、県と鉄道事業者と協議もしていきたいと、そのような話も出ました。
 こういうことでございますから、白井市の横山市長も政治生命をかけて、ちゃんと約束は履行すると、そのように申していますので、どのような枠組みをまずつくるかということも注視しながら、県としても応援できることはしてまいりたいと、そのように思っています。 これは横山市長が議会に対して言っておりました。これを議会が否決したということは大変残念でなりません。というのは、皆さんも十二分におわかりでしょうけども、この流れ、言うなれば、印西・白井市、地元の県議会の先生等も含めて、何としても割引したい、実現させたいということで、陳情を去年の6月に受けまして、私も何とかしたいと。まず、値下げへの第一歩を勝ち取りたいというようなことで、京成の花田社長、国の前原大臣も一緒になって考えていただきました。確かに満額ではございませんけれども、値下げへの第一歩ができたと。これをまとめるに当たっては、言うなれば、影響の少ない船橋だとか、市川とか、その辺は非常に難しかったです。でも、私は、白井だとか、印西とか、この沿線の人たちをも何とか助けたいんだと。ひとつ、何とかご協力を賜りたいと必死に説得して、当時6市2村の合意ができたわけでございます。議会の皆様もその流れは十二分にご承知かと思います。
 合意に基づく運賃値下げですが、白井市の通学定期の負担、今まで25%ということで6,500万円負担していたわけですね。これがこの枠組みになりますと、もちろん通学定期の25%は履行しますし、それと同時に、普通運賃約5%、通勤定期の1%が値下がる。そして、白井市の負担は6,500万円から3,450万円になるわけです。ですから、横山白井市長がただ乗りはできないと。自分たちが言っておいて、受益だけを受けて、お金は払わないんだ、そんなことはできないんだと、言うことはもっともでございまして、白井市の横山市長も今、本当に頑張って、これを履行するために一生懸命知恵を絞っている。これに関しては、県としても応援したいと。
 それと同時に、返す返す、議会の皆様の否決ということに対して、県としても大変残念でなりません。以上でございます。

(記者)
 その件に関して、1点、関連ですが、今度のスカイアクセスの開業のときの式典があって、関係の方が皆さん集まると思うのですが、直接市長とお話ししたりとか、関係の方とお話しするような機会はあったりされるのでしょうか。

(知事)
 15日の場合は、それこそお祝いですから、白井の市長もちゃんと出てくると言うし、これを履行するためにやると言っているわけですから、その場においてどうだ、ああだという話は特にいたしませんが、枠組みをつくって、お考えになって、また相談等がございましたら、もちろん県としてもできる限りのことはやりたいと、そのように思っています。

(記者)
 北総線のことでお尋ねしたいと思います。白井市長が一生懸命アイデアを考えてくださるということを期待されているということだったのですが、白井市長は先日こちらに来られたときに、今後、もう一度、予算案を計上することはないと。市長の専決処分で予算をつけるということもしないということで、今のところ考えられる、白井市がみずから予算をつけると考えられる選択肢というのはほとんどないのかなという印象はあるのですが、その点については知事はどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 市長もいろいろお考えはあると思います。そうでなければ、政治生命をかけて、これはちゃんと履行しますなんていう言葉は出てきません。私どもとしてみれば、市長の言っていることは当たり前のことで、今までお願いしておいて、そうなったら受益だけは受けておいて、お金は払いません。知らん顔ですよと、こんなのはどんな世界だって通じるわけがないので、その中において市長が枠組み等を考えると。また、いろいろアイデアもくれというなら応援したい。でも、第一義的には、市長がどのようなお考えか、まずそれを聞きたいなと。そのうち持ってくると思います。

(記者)
 ただ、今のところ市長のお話を伺っていると、ただ乗りはしないという言葉と、予算を専決処分でつけたり、もう一度、予算案計上したりしないという物言いとが若干矛盾しているような気がして、どういうお考えを持ってくるのかなというのが若干心配なところもあるのですが、その点はいかがでしょうか。

(知事)
 政治家ですからね。政治生命をかけてやると言ったら、これは大変重いことですから、私はお考えがあると思いますよ。それを待とうと思います。

(記者)
 北総線の関連で突っ込んでお聞きしたいのですが、反対する議会の側の主張といいますか、抜本解決の道を閉ざすというか、その相手側の、議会側の今回の合意に反対する市民たちの考えについては、知事は率直にどういうお考えを持っておられるのでしょうか。

(知事)
 私が聞く限りは、5%というのは少ないのだと。もっと引き下げて当たり前なんだと、そういう話と、また今回、白井市が払わなくても値下げというのは履行されるんだからと、みんながやるんだからというような話を聞いております。
 ですから、この問題を取り上げてから何度も言うようですけども、記者さんもご存じかと思いますけども、何回もだめだろうという中で、最後は大臣までお出ましいただいて、調停案も出していただいて、そしてこの形ができた。普通運賃の約5%はともかくとしても、この通学定期の25%というものはものすごく大事であると。それと、この5%を、これから7%、8%、10%、そうさせるための第一歩であると、そう思っています。
 ですから、議会でも発言したのですが、今回のこの機会を閉ざしちゃったら、1円も下がらないと。そのために私どもとしては白井市さん、印西市さんの強い要請を受けて、もちろん私も公約の中に入れていたこともありますので、必死になってやったところでございますから、その辺は白井市長の言うように、頼んでおいて、値下げになったら、いいとこだけ、値下げの部分はただ乗りするなんて、これは許されないと。これは全くそのとおりだと思います。
 ですから、これは第一歩なんだと。これからもっともっとみんなで2歩、3歩と行こうよという、この辺を理解していただけなかったのかなと、そのようには感じております。

(記者)
 その2歩、3歩という部分については、今の段階でどうやっていきたいとかというお考えはあるのでしょうか。

(知事)
 前原大臣も言っていたけど、これは民間のことなので、こうしろ、ああしろと、そんなに言えないと、それは当たり前のことですよ。京成の花田社長もこれは自分としても断腸の思いだと。森田さんのシナリオに乗っちゃったよなんて、そんなことを冗談でも言ってましたけども、向こうだって事業なんですから、簡単に言えば、商売なんですから、こちらも1人でも多く電車に乗ってもらうような努力、また、開発等も含めて、これから京成さんともいろいろ相談して、少しでも県が安くしろというから、このぐらいだったら安くできるんじゃないかということを引っ張っていきたいなと、そのように思っています。 こういう問題が起こるということは非常に残念なんですね。そうすると、千葉県というのが信用がなくなります。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿