2010年2月4日木曜日

千葉
 歴史逆行の教育は許されない
   ────日本共産党県議団が
           教育長に申し入れ────

 戦前の日本を賛美し、アジアへの侵略戦争を正しかったと主張する「日本教育再生機構」の代表委員をつとめる森田健作氏が、千葉県知事に就任して以降、千葉県教育の反動化を心配する声があがっています。

 実際、森田知事は、さっそく6月議会で、同じ「日本教育再生機構」の代表委員である人物を県教育委員に任命しました。また、森田知事の肝いりで設置された「千葉県の教育を元気にする有識者会議」は、「愛国心教育」や「道徳教育」を強調。今日、その「提言」を発表しました。

 日本共産党県議団は、今日、「歴史に逆行した教育の持ち込みは許されない」とする「声明」を発表(「声明」全文は、ホームページ「政策・論戦集」に掲載)、その趣旨を鬼澤佳弘教育長に申し入れました。

 以下、しんぶん赤旗掲載予定の原稿を転載します。 

 千葉県の森田健作知事が昨年9月に設置した「千葉県の教育を元気にする有識者会議」が「愛国心教育」や「国旗(日の丸)国家(君が代)」を強調し「道徳教育」を推進する提言を発表した19日、日本共産党県議団は「歴史に逆行した教育の持ち込みは許されない」との声明を発表し鬼澤佳弘教育長へ申し入れました。 森田知事は同提言をふまえ今年度中に「教育振興基本計画」を策定する予定で、今月23日には、戦前の日本を賛美しアジアへの侵略戦争を肯定する「日本教育再生機構」のメンバーらによる集会が千葉市内で開かれます。県と県教育委員会はこれを後援し、知事も参加する予定です。 県議団は「戦後教育を『自虐史観』と攻撃する思想を県教育に持ち込むことは許されない」「憲法の理念に反し戦前教育への回帰につながる。日本の前途やアジアとの友好にとっても由々しき事態」と批判しました。 鬼澤教育長は「憂慮する県民の声があるのは承知している。懸念に配慮し慎重かつていねいにバランスよく進める」と述べ、提言を進める立場を示しました。

 小松実県議団長は「教育行政の使命は憲法がうたう平和と国民主権、民主主義の精神に立脚して学ぶ喜びを保障する教育条件を整備するにことにこそある。歴史の事実を正確につかんでこそ国際社会で信頼される人に育てることができる」と重ねて強調しました。

 ──── <しんぶん赤旗の記事>小松実ブログ 2010/01/19────

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