2009年11月1日日曜日

北総線に千葉県と関係6市2村が
   20億円の補助金支出を合意

大手私鉄子会社に税金投入は許せない
  ────丸山慎一ホームページ 2009年9月19日────


 京成高砂駅(東京都葛飾区)から船橋市(小室駅)を経由して印旛日本医大駅(千葉県印旛村)までを結ぶ北総線は運賃が高く、JRや京成線の倍以上になっています(下表参照)。

 周辺住民からは、「小室から日本橋まで6カ月定期で23万円もかかり、『財布落としても定期落とすな』というのは事実だ」「高校に通わせられないから、引っ越し先を探している」などの声が出され、運賃引き下げは待ったなしとなっています。

 一方、来年度には、京成上野駅から京成線と北総線を経由して成田空港まで行く「成田新高速鉄道」が開業する予定になっており(事業者は京成電鉄)、これを機に、北総線の運賃引き下げを実現しようと、住民運動も大きく盛り上がっています。

 日本共産党もこの間、住民のみなさんと一緒に、国土交通省や北総鉄道の親会社の京成電鉄、千葉県などに、運賃の大幅な引き下げを要求するとともに、そのための税金投入は県民の納得が得られないこと、値下げは国と京成電鉄の責任で実施することを求めてきました。

 ところが9月に入って県は、京成電鉄への正式な要求はしないまま、関係自治体に税金の支出を求め、県が2億円、関係6市2村が計2億円(船橋市は800万円)を5年間支出するという合意を取り付けてしまいました(5年間の総合計は20億円)。

 引き下げ幅はわずか5%です。

 「大手私鉄の子会社になぜ補助金を出すのか」「たった5%値下げでは、納得できない」など、県民の批判が広がっています。

〔北総線の運賃はJRや京成の倍〕

  


距離(㎞) 運賃
北総線 小室~京成高砂19・8㎞680円
JR総武線船橋~両国19・9㎞290円
京成線 京成船橋~千住大橋19・2㎞310円

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