2012年6月12日火曜日

千葉県を冒涜する原発発言に対する撤回と謝罪を求める

2012年4月4日

  東京都知事 石原慎太郎様

千葉県労働組合連合会
 議長 松本悟

 
千葉県を冒涜する原発発言に対する撤回と謝罪を求める
                                                                 
  石原慎太郎都知事は都議会予算特別委員会で3月14日、原子力発電について「極端なことを言うと東京湾のどこかに造ってもいい」「海岸のそばでは地震の問題もあるかもしれないが、千葉県の山なんかたくさん残っていますから、鋸山の頂点にでも造ったらいい」と発言しました。
 
 貴職は、2011年10月28日の記者会見でも「鋸山とか」と同様の発言をしています。 日本共産党の大山とも子東京都議は3月15日の都議会予算特別委員会で「驚くべき暴言だ。重大事故が起きれば日本の心臓部が壊滅的打撃を受ける」と批判し、都民と千葉県民への謝罪を求めました。

 それに対し、石原知事が「一つの文明論を言っただけ。何の釈明もしないし、謝罪するつもりは毛頭ない」と居直りました。

 千葉県の鋸山は国定公園内、自然保護特別区域です。この鋸山には奈良時代から1300年の歴史がある日本寺があります。毎年、自然を楽しみに20万人が訪れるなど、千葉県の文化と観光のシンボルになっています。また、子どもたちの遠足のコースになるなど、子どもたちが楽しみにしているところです。お寺の住職も「そういうことを考えてほしい」と話されています。

  東京電力福島原発事故の惨状を経験しながら、いまだに千葉県に原発を推進しようとする貴職の発言は言語道断です。事故に伴う放射能汚染は、子どもたちのいのちと健康を脅かしています。すでに原発の「安全神話」は破たんし、原発から自然エネルギーへの転換が求められています。

 私たちは、千葉県を冒涜する貴職に断固抗議をするとともに、発言の撤回と千葉県民への謝罪を求めるものです。

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