2011年9月18日日曜日

千  葉
モニタリングポスト新たに6ヶ所で整備
────震災対策特別委で────

 第7回目の県議会「東日本大震災復旧・復興対策特別委員会」が、今日、開かれました。

 議題は、①千葉県震災復旧及び復興に係る指針原案について②東京電力福島第一原子力発電所事故に係る対処方針について③千葉県地域防災計画の見直しについて④中間報告について、の4つ。

 最初の「復旧・復興に係る指針原案」について、私は、復興の部分の「総論」で、県民一人ひとりの減災の意識「自助」や住民の支えあいの「共助」が強調されているが、県の方針としては、まず「県自身が県民の命と安全を守り抜く」との断固たる決意を示すべきではないのか、と質しました。当局は「確かに、自助・共助を強調し過ぎたきらいがある。『公助』についても、きちんと読めるように整備していく。」との答弁を行いました。

 原発事故への対処方針について、大気のモニタリングの増設をどう考えているか。また、モニタリングの信頼性が揺らいでいる。地上、7メートル、10メートルの測定では、何の目安にもならないとの声が出ていると指摘、改善を求めました。県は「国が全国のモニタリングポストを全国で250ヶ所、増設する予定で、千葉県にも新たに6基が配置されることになる」「その6基のモニタリングポストは、地上1メートルに設置をする予定だ」と、答弁しました。6基のポストは、東葛、葛南、印旛、香取、長生、安房の各地域に設置される予定です。

 ひどかったのは、教育委員会の答弁です。子どもたちの食の安全に万全を期すために、学校給食会で独自の検査を行うべきだとの主張に、「放射能の基準を超えたものは、出荷制限がかかって流通していない。したがって、流通しているものは問題ない。」として、検査の考えのないことを表明したのです。子どもたちへの影響を極力少ないものにするために、せめて学校給食では、できるだけ放射能の含まれていない食品を提供すべきなのに、およそ子どもたちの命や健康に責任感はもちろん、関心すらないかのような答弁には、あきれるばかりです。

 地域防災計画の見直しについて、私が、コンビナートの津波対策について質したのに対して、消防課長は、今後の「コンビナート防災計画の見直しのなかに活かしてまいりたい」と、答弁。また、液状化対策として県が実施するボーリング調査に関連して、コンビナート企業について、どうするのか。少なくとも、企業の持っているデータを提供させるべき、としたのに対して、「企業は、建設時にボーリング調査のデータをつくっているはずで、その提供を求めていく」と、答弁しました。さらに、コンビナートの液状化について、実地調査を求めたのに対しては、9月から順次立ち入り調査して、実態把握に努めると、これまでより一歩踏み込んだ答弁をしました。さらに、県のアンケートに、60センチの護岸のせり出しが報告されていた点について、対策を求めた私に対して、消防課長は「すでに現地調査をしている」と、これまでより一歩進んだ答弁でした。

 さらに、私は、今回のコスモの火災・爆発の影響でチッソ石油化学の劣化ウランの保管倉庫が焼け落ちていたことに関連して、放射性物質の事故について、地域防災計画の震災編のなかにも盛り込むべきだと主張しましたが、これに対して、防災危機管理課長は、「これまでのように事故編だけでなく、震災編にも含めるかどうか、検討していく」と答弁しました。

 最後に、9月定例県議会(9/21開会)に提出する特別委員会としての中間報告の概要を確認して、終わりました。

────小松実ブログ 9月12日────

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