朝、JR蘇我駅前を出発。まず、千葉市美浜区の液状化被害を受けた住宅地や護岸がせり出した側方流動の現場などを見ました。美浜区の現地では、液状化の被災者救済や対策に取り組む方々の説明を受けました。
その後、一路茂原市へ。最初に鷲山寺(じゅせんじ)。1277年創建の法華宗本門流大本山とか。その境内、本堂前に、元禄津波の供養塔はありました。南無妙法蓮華経と刻まれた石塔の側面に、元禄16年(1703年)11月22日夜丑の刻、溺死者都合2154人と読めました。線香を手向け、合掌。講師の古山豊先生(元県立東金高等学校長)の「数としてでなく、一人ひとりの犠牲者に思いをはせて」との言葉は、胸に残りました。
隣は、藻原寺(そうげんじ)。「茂原市」の地名の由来となった寺です。本堂の唐門に、「波の伊八」で有名な武志伊八郎信由の息子二代目信常の手になる龍や鳳凰の彫り物があり、写真に収めてきました。
次に向かったのが、長生村の本興寺。本堂をお借りして、お弁当をいただきました。千葉県農民連お手製のボリュームたっぷりのお弁当でした。休憩のあと、境内にある津波供養塔をお参り、本堂に戻って、犠牲者700名ほど(古山豊先生推計)の戒名の刻まれた大位牌を特別に間近で見せていただきました。
その後、古山先生から約1時間にわたって、元禄津波の被害の実態などを長年の調査・研究にもとづいて講義していただきました。
ぶり返した暑さの中で、少々へこたれましたが、勉強になりました。主催者やお世話してくださった皆さん、ありがとうございました。
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