2011年8月14日日曜日

自由社、育鵬社の盗作疑惑教科書
───千葉市、船橋市、市原市で不採択

 今日、船橋市で開かれた臨時教育委員会会議。来年度から中学生が使用する教科書の採択が行われました。結果は、歴史が教育出版、公民は、日本文学館ということになりました。 来年度の中学校用教科書については、「新しい歴史教科書をつくる会」が自由社から、そこから分裂したグループで、森田知事などが代表委員を務める「日本教育再生機構」が育鵬社から、それぞれ歴史や公民の教科書の採択をめざして、保守系会派を動かして地方議会で決議をあげるなど、策動を強めてきました。

 いずれの教科書も、太平洋戦争を当時の戦争推進勢力と同様「大東亜戦争」と呼び、アジア解放の正義の戦争だったと子どもたちに教える立場をとっています。

 ところが、その自由社版歴史教科書に、他社の年表をこっそり流用した「盗作」疑惑が指摘され、自由社は7月、その教科書を使用している中学校長と教育委員会あてにわび状を送付、同時に同じ内容の市販本の回収を始めました。

 自由社に加えて、今度は、育鵬社版の歴史教科書にも、「盗作」疑惑が指摘されています。使われている図版やグラフが、06年版の大阪書籍のものと瓜二つだというのです。

 子どもたちに真実を教えるはずの教科書が、他社の年表や図表、グラフをこっそり盗んでいた、というのでは、示しがつきません。こんな教科書は、教科書の名に値しません。採択対象から外すべきだし、なにより検定合格を取り消すべきです。

 この2社の「盗作疑惑教科書」は、千葉市や市原市でも不採択になっています。こんな教科書を子どもたちに手渡すわけにはいきません。

────小松実ブログ8/5────


0 件のコメント:

コメントを投稿