座屈したタンクには、点検後、LPGガスを入れる前に、空気が入らないようにするため、水が入っていました。その量、2千トン。ガスの約2倍の重量です。本震で柱をやられ、直後の余震で座屈したといいます。
ガスの比重で設計されているタンクに、満水の状態で、震災当日まで12日間も放置されていたということですから、安全に対する意識、リスク管理の甘さが問われます。
さらに重大なことは、倒壊したタンクが破断した配管の緊急遮断弁が、開放されたまま固定されており、事故時に作動しませんでした。会社側は遮断弁が2月7日から故障していたと説明しましたが、故障が事実だとすれば、事故時まで、やはり1ヶ月以上も放置されていたことになります。報道によれば、「補修をすると他のポンプに影響が出るので、補修を先延ばしした」と、説明したようですが、安全やそのための法令よりも、効率と利潤が優先された結果と言わなければなりません。 福島第一原発の事故にしても、コスモの火災にしても、企業の論理=利益最優先が、労働者・住民の命と安全を脅かす重大事故につながることを示しています。
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