調査によると、暴力件数が最も多いのは中学生で、全体の約7割を占める2349件だった。小学生は521件、高校生は310件。前年度からの増加率は小学生が14・5%と、中学生の4・7%や高校生の9・5%を上回った。
暴力の形態は、生徒間暴力が過半数の1740件と最も多く、次に器物損壊が964件、教師への暴力が378件、他校の生徒や保護者などへの暴力が98件だった。 県教委は、暴力件数が過去最多となった原因について、子どもの(1)規範意識の低下(2)対人関係能力の低下(3)感情のコントロールができない、の3点を指摘。背景としては、核家族化により、親や祖父母などの身近な大人や、年齢の違う子どもと接する機会が減っていることを挙げ、「トラブルが発生した時、話し合いで解決することができず、暴力に走ってしまう」と分析した。
特に暴力が急増している小学生については、学校現場から「友達と遊ばずに1人遊びをするなど、ほかの子どもとうまくコミュニケーションできない子どもがいる」といった報告が増えているという。
いじめの認知件数は、24・9%増の8335件。ピークだった07年度(9226件)は下回ったものの3年ぶりに増加。内訳は小学生が最も多く4239件、中学生が3931件、高校生は158件、特別支援学校は7件だった。
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