(3月16日)県議会の文教常任委員会が開催されました。
平成22年度の文教にかかる審議が中心でしたが、今日は特に今課題の中心になっている「教育振興基本計画」について簡単な報告と感想を掲載します。
議案としては出てこないので、その他の質問の中で論議がされました。
自民党から2人、民主党1人、共産党の私の4人の論議となりました。
自民党のY氏は新教育基本法の理念が、どこまで取り込まれているのか、など質問していました。また、男女混合名簿の廃止に意欲を燃やしていることもあり、小中学校で6割、高校では8割でこの名簿が使われていると知ると、大変不快感をあらわにしていました。担当課もこれについては、今回議会にも提案されている総合計画の中に「見直し」があることから、検討していくとの答弁でした。大きな後退の一つだと感じました。
もう一人のY氏からは大変露骨な意見で、「国旗、国家の意義」を明確にするのか、「郷土と国を愛する」ということを明記するのか、という質問が出され、当局は「その方向で検討」と答弁。明らかにに迎合している姿を目の当たりにする思いでした。
民主党の女性議員は、この基本計画は、いいことたくさん書いてある。特に子どもは学校だけでなく、地域住民と結びついてみんなで育てるということが書かれており、「ブレずに」しっかり行ってほしい。しっかり行えば、10年後は明るいという旨の発言。このような認識なのかと、本当にびっくりしました。
また、郷土愛を培うための「道徳プロジェクト」を立ち上げ、副読本や道徳教育の先進例などをとりまとめて提示する作業を行うために今年度は会議費として 200万円予算化しました。しかし、ルールやマナーの教育のあり方の指導なら、学校ごとにちがい、学校ごとに校内研修で、今、目の前の子どもたちをどのように教育するかは学校ごとに行うことの大事さを強調し、先生たちが十分に話し合えるゆとりこそが必要だと協調しました。
県民の意見、教員の意見も十分吸い上げられていない、せめてもっと時間をかけるべきであり、決めた後、周知徹底をしていくという、全くの押し付けで行うべきではないと強調しました。
いずれにしても、反対の意見を述べたのは11人の議員中私一人で、こちらの言い分は聞くだけ。国旗、国家の意義などは盛り込もうとするなど、反動路線を突き進んでいる感を強く持ちました。策定時期も3月末を譲らず、強行の構えです。どのように運動を盛り上げるか、正念場です。
ちなみに、パブコメは、400人、840件の意見が寄せられたとのことでした。総てもらえるよう要請しました。
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