乗客数は1・6%増の約1930万人。切符を買って乗車する定期外旅客はこれまで3半期続けて前期割れだったが、2・0%増とプラスに転じた。成田国際空港へ他社線やバス、マイカーで行っていた乗客を取り込んだほか、特急停車駅から都心への所要時間短縮も乗客増につながった。7月から運賃を5%弱値下げしたため旅客運輸収入は3億4300万円減少し、約63億円だった。
新たな収入源として運賃値下げのために県と沿線6市が支出した補助金約6800万円を計上。白井市が市議会の議決を経ずに専決処分で10月に支出した787万円も決算に含めた。北総線を走る新型スカイライナーを運行する京成が支払う線路使用料、スカイアクセスの運行管理などの業務受託費も入って増益となった。通期で11年3月期は営業収益が前期並み、最終純利益は増益を見込んでいる。
債務超過額は10年3月期から12億7000万円減らして39億6000万円に。累積赤字は288億6000万円に減ったが、同社は「老朽化施設の更新などで数年後に資金が底をつき、経営がより深刻な事態を迎えかねない」としている。
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