文教常任委員会の審議で、日本共産党の岡田幸子県議と民主党の湯浅和子県議が「決議案」の採択に反対しました。以下、主なやりとりを報告します。
○ 岡田幸子県議(共産党)
発議者に問いたい。この「決議案」は、教育基本法改正、学校教育法改正、学習指導要領改訂についての内容の周知徹底と最も適した教科書の採択を求めている。
このことは、上から統制するつもりか、また、がんじがらめの管理にするのか。
★ 矢野光正県議(自民党)
ひとことで言えば、教育界に転ばぬ先の杖をあたえておきたい。(傍聴者から失笑)。岡田県議が言う、上からのというのはわからない。
○ 岡田幸子県議(共産党)
転ばぬ先の杖とはどういうことか。教育委員会がやろうとしていることで足りないのか。教育というのは、目の前の子ども達を見て、自主性・自立性を尊重することが大事だ。憲法13条、19条を尊重すること、すなわち幸福追求権、内心の自由を尊重することだ。
「決議案」は押しつけではないと理解していいのか。
★ 矢野光正県議(自民党)
おっしゃるとおりです。
○ 岡田幸子県議(共産党)
どの教科書の採択を求めるのか。
★ 矢野光正県議(自民党)
具体的には言うべきでない(失笑)。最も適した教科書を採択してほしい。
○ 岡田幸子県議(共産党)
あえて、「決議案」を採択する意味はあるのか。なぜ、県議会で議決しようとするのか。
★ 矢野光正県議(自民党)
あなたには同調しませんから。(失笑)
○ 岡田幸子県議(共産党)
自民党の教科書議連、教育再生機構が言っているのと同じ内容の決議をあげることに憂慮する。
このことは千葉県だけではない。他県でも同じ文面でだされている。県議会で他の団体が言っているのと同じ内容の決議案を採択するのは間違いである。(教育の意義を述べた後)ここで決議案をあげることに反対する。
○ 湯浅和子県議(民主党)
「決議案」に反対する。民主党は教育基本法が改悪されたとき、別の教育基本法を提出した経緯がある。もっともっと議論すべきであり、違和感を感じる。現場の先生の声を反映させることが大事である。大きな団体によって強制されることには反対です。
◎ 採決では、自民党6名と公明党1名が賛成し、共産党1名と民主党3名が反対しました。
◎ 採決後も他の審議はありましたが、「決議案」を提案した自民の矢野光正議員は文教常任委員会の副委員長でありながら退席しました。
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