2010年5月24日月曜日

南房総の広域農道工事で不適正な決済問題
 森田知事定例記者会見 4月15日

(記者)

 よろしくお願いします。南房総の広域農道でトンネル工事があったそうですが、それについて不適正な、通常の決済ではないような行政手続があったと聞くのですが、それについてのご説明と、知事のご見解をお尋ねしたいのと、あともう一点、先週多分、人間ドックに入られていたと思うのですが、県民の皆さんも関心があるところで、もしも結果などがわかっていることがあれば、教えていただきたいのですが。

(知事)

 1問目でございますが、担当部から報告を受けています。農林水産部に事実関係を調査し、わかり次第、発表するように指示いたしました。




千葉 虚偽の工事完成報告
   県センター予算繰り越し措置怠る


 県は15日、国の補助事業で南房総市富浦町大津などに建設中の安房地区広域農道工事2件が、工期内に完成しなかったにもかかわらず、予算の繰り越し手続きなど必要な措置を取らずに工事を続けていたと発表した。うち1件では、工事が未完成のまま虚偽の「工事完成報告書」が出されていたことも判明。県は県発注工事を対象に調査するとともに、関係者の処分も検討する方針。

 問題の工事は、同市富浦町大津から富津館山道路をくぐって同市富浦町豊岡まで抜ける農道の路面舗装、擁壁工事。このうち、トンネル工事で虚偽の完成報告書が出された。トンネル工事の工期は昨年9月26日~今年3月25日で、館山市の建設業者が約1億3400万円で受注していた。

 県技術管理課によると、安房農林振興センターから3月25日に提出された完成報告書を基に、検査官が同29日、現場検査を実施したところ、アスファルト舗装やのり面の整備など一部の工事が終わっていないことが判明。ただ、同課は同センターに「適切な処理を求めた」という。

 同センターを所管する耕地課によると、同センターから連絡を受けたのは今月5日。ただ、「検査の時に完成していた擁壁が雨の影響でずれた」との内容で、未完成の事実は伝えられなかった。同9日に耕地課担当者が現場で工事の未完了を確認したという。

 国が工事費を半分負担する補助事業のため、年度を越えた工期延長には関東財務局への予算繰り越し承認申請が必要だが、申請していなかった。

 当時の同センター担当者は読売新聞の取材に対し、「3月20日に現場を視察した時点で、工期内に絶対間に合わないと思った」と明かした。それでも、業者から「検査までに終わらせる」と言われ、検査日までには完成すると見込んで虚偽の報告書を作成したという。だが、「天候不良が続き、結局、完成しなかった」と釈明した。

 中岡靖・農林水産部次長は記者会見で「道路の供用を期待されていた県民の皆様には大変申し訳なくおわびします」と陳謝した。

  ────2010年4月16日 読売新聞────

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