人命を尊重した計画停電時の対応を求める要望書
2011年7月5日
千葉県民主医療機関連合会
会長 岡田朝志
私ども千葉県民主医療機関連合会(千葉民医連)は、「お金のあるなしで命に差別があってはならない」を信条とする医療・福祉施設が結集する、全日本民主医療機関連合会(職員数8万人)に加盟する千葉県内の医療・福祉施設の団体です
東日本大震災後の計画停電では、停電対象地域となった医療機関、電力を要する医療機器が生命維持に欠かせない在宅療養中の患者宅に、深刻な影響が生じました。
人工透析を実施している診療所では、停電予定時間を回避した透析を行わねばならず、通常は休診時間帯である早朝・夜間・日曜・祝日も透析を実施。連日の停電により、窮余の策として4~5時間の透析が必要な方に時間を短縮して透析を行わざるを得ない状況もありました。食時のコントロールにも支障を来し、病状の悪化から停電対象外の地域にある医療機関での透析を余儀なくされた方も少なくありません。患者・職員ともに精神的な負担は大きく、転医された方は、通常であれば不必要な医療費や通院費用を負担せざるを得ませんでした。
頻回な吸痰が必要な在宅患者宅では、貴社の発電機を「台数不足」との理由で借用できず、不安な日々を過ごされていました。
私たちは、原発事故による被災者への十分な補償、早急な収束を求めるとともに、二次被害の発生を防ぐため、現場の実態に合わせた真摯な対応を強く求めます。
1.計画停電が実施されないよう、十分な電力を確保すること
2. 計画停電実施にあたっては、人工透析を実施する医療機関を対象外とすること
3.停電地域に必要な自家発電機数を調査し、貸し出しに十分な発電機を確保すること
4.停電の影響で被った経済的負担を補償すること
以 上
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