2012年4月8日日曜日

東日本大震災:放射能問題問い合わせ
県、電話窓口一本化へ
────千葉────

 
 住民不安解消へ、東葛各市も取り組み 東京電力福島第1原発事故による県民のさまざまな不安や疑問に対応するため、県は12月1日から「放射能に関する総合電話窓口」を県庁内に設置する。放射線量の高い東葛地域を中心に、各市も測定器の貸し出しや除染、給食の放射性物質濃度の測定などの対策を進めている。
────【味澤由妃、橋口正、橋本利昭】────


 県防災危機管理課によると、土壌の放射能汚染や食品への影響などに関し、従来は関係部署が個別に対応していたが、内容によっては複数の部署が関係するため「問い合わせ先がわからない」などの苦情が寄せられ、窓口を一本化する。5人の職員が対応し、専門的な内容は関係部署に引き継ぐ。受け付けは平日の午前9時~午後5時、電話番号は043・223・3406。

 ◇松戸市、線量計貸与 松戸市は12月6日から市民に簡易線量計90台を貸し出し、市職員が私有地を測定する。ともに同5日午前8時半から専用電話(047・704・3987)のみで受け付ける。私有地測定は平日午前8時半~午後5時。1班2人で計6人が担当。市民だけでなく、市内に土地などを所有し、市外に住む人からの要請にも応える。

◇野田市は公園除染 野田市は市内で比較的放射線量が高かった32の公園を全面除染する。30日開会の市議会定例会に補正予算2億1900万円を計上する。11日の同臨時会で可決された学校や公園の一部など40カ所分と合わせ、市の除染費用は約4億1000万円となる。また同市は12月6日から市民に簡易線量計を貸し出す。5日から市環境保全課の窓口や電話で受け付ける。

 ◇鎌ケ谷市、給食測定 鎌ケ谷市は12月から、14小中学校と4公立保育園に提供される調理済み給食の放射性物質濃度を月1回程度、測定する。保護者らの要望に応えた。

 その日、子どもたちが食べる給食1食分を学校給食センターから預かり、白井市内の検査機関でミキサーにかけて測定する。検査結果が出る前に子どもは給食を食べ終え、事後報告となるが、「いろんな方法をとって保護者に安心してもらいたい」(市教委学校教育課)としている。また、給食の食材については今月末から、使用前日に給食センターから預かり、検査機関で検査、その日のうちに結果を出すという。魚や野菜、加工品など10品目を月2、3回に分けて検査する。

────毎日新聞 2011年11月28日 地方版────

 

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