「完全無所属」を売り物にして三月の千葉県知事選に初当選した森田健作氏(本名・鈴木栄治)が、知事に就任して一カ月余。本紙がスクープした不正常な献金をめぐり就任早々、窮地に立たされています。二つの政治団体を通じた新たな企業・団体献金を含め、森田氏が二〇〇四年から〇七年の四年間に計一億八千万円余をかき集めていたことが九日、本紙の調べでわかりました。(岡部裕三)
森田氏は自民党衆院議員をやめた翌年の〇四年以降も「自民党東京都衆議院選挙区第二支部」(東京・中央区)の支部長を務め、四年間で計一億六千百八十五万円の企業・団体献金を集めていたことが本紙報道(三月二十六日付)で判明しています。
新たに分かった企業・団体からの資金提供は、計千八百七十四万円。内訳は、森田氏の資金管理団体である森田健作政経懇話会が受けた、日興コーディアル証券などからの計千六百二十四万円の講演料収入(〇五―〇七年)と政治資金パーティー(〇四年)にかかわる企業三社からの計二百五十万円。
う回献金疑惑
森田氏が支部長の自民党第二支部は、この一億八千万円余の企業・団体献金の約93%にあたる一億五千三十万円を森田健作政経懇話会に流しています。
政治資金規正法は政党本部や政党支部以外の、政治家個人や資金管理団体への企業・団体献金を禁止しています。自民党支部を受け皿にした森田氏の政治資金集めは法の網をくぐった「う回献金」ではないかという疑惑が指摘されています。
同支部は、外国人や外資系企業の持ち株比率が50%を超えていた大手ディスカウント店「ドン・キホーテ」から〇五年と〇六年に計千十万円の違法献金を受けたことが本紙報道(三月二十七日付)で判明しています。
森田知事が初登庁した四月十六日の記者会見では、政党支部と献金問題に質問が集中。 森田氏はドン・キホーテの献金について、「道義的見地」から四百八十万円を返還したと説明、自民党支部を解散させると語りました。
党費収入ゼロ
自民党支部を存続させた理由について、森田氏は「党勢拡大のために党から与えられた組織」としていますが、党費収入はゼロ。自民党支部を使って、東京でこっそり企業・団体献金集めをしてきたことになります。
森田事務所は本紙の質問に回答を拒否しています。
森田氏は、三月の県知事選で自民党県議の応援を受けながら「完全無所属」と宣伝。選挙後、県民から「偽装知事だ。だまされた」の声が殺到しています。
日本共産党千葉県委員会と党県議団は四月九日、疑惑の全容を公表し、政治的・道義的責任を明らかにするよう森田知事側に申し入れました。市民グループも十五日に公職選挙法、政治資金規正法違反容疑で千葉地検に刑事告発。県内の学者・弁護士、市民団体、労組が「森田知事の政治責任を追及する会」を発足させ署名運動に取り組んでいます。
「しんぶん赤旗(5月10日付け)
あんな馬鹿がいたら最悪だ
返信削除さっさと
辞めさせてくれ
顔も見たくない